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BtoB企業のパーパスドリブンなメッセージ開発

電車内広告から経営ビジョンに拡張した「古河気合筋肉」

創業145年の伝統ある企業、古河機械金属の広告展開はユニークだ。社名を2文字変えただけの「古河気合筋肉」というフレーズで、2011年からプロモーションを展開。ステークホルダーにも広く浸透し、経営ビジョンにも反映されている。

2020年春にリニューアルしたブランディングサイト。

「斬新すぎる」「社風と合わない」

1875年に創業したBtoB機械・素材メーカー、古河機械金属。2011年から、社名をもじった「古河気合筋肉」というコピーを基軸にした広告コミュニケーションを継続して実施している。自他ともに保守的なイメージが強い企業が「気合」「筋肉」をうたうという、ギャップと語呂の良さはインパクト抜群だ。コロナ禍においても広告の掲出を続けており、特に採用エントリー層への訴求では重要な接点となっている。始まりは電車内のドア上ステッカー広告で、首都圏の私鉄を中心に毎年同じシーズンに1カ月にわたり掲出してきた。

当時から担当する経営企画部 広報・IR 課長 芥川良平さんによれば、このコピーを導入した当初はとにかく社名の認知拡大が課題となっていた。

「先にドア上のステッカー広告という枠が決まっていて、このスペースに適した表現を考えていきました。社名を当てるクイズ形式はどうかとなり、広告会社の方々とのブレストで出てきたのが『気合』『筋肉』というワード。そこで私がふと『古河気合筋肉』と口にしたところ、語感も社名と似ているし何より字面のインパクトが絶妙だった。社内では"斬新すぎる" "社風と合わない"と反対の声も多くありましたが、"ここまで振り切らないと広く認知は獲得できない"というトップの後押しもあり、採用されることになりました」。

今では「広告を見て採用試験を受けました」と面接で話す世代が入社するケースもあるほか、取引先でも話題に上るなどすっかりおなじみのフレーズとなった。

クイズ形式で2011年から展開している電車内のドア上ステッカー。

「熱量ある社員像」への期待の広がり

潮目が変わったのは2015年...

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Withコロナ、アフターコロナにおいて、企業コミュニケーションは大きく形を変えた。業績への影響の大小にかかわらず、BtoB企業も例外ではない。一方で、従前から企業理念、パーパスを確立している企業のメッセージは強固であり、ブランドは揺るがない。その強い意志を拡張し、時にはメディアを変えて発信し続けている。従業員、取引先、学生、地域住民、投資家などあらゆるステークホルダーにメッセージを届ける、BtoB企業を支えるクリエイティブ、メッセージの力に迫った。

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