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企業を進化させる IoTのクリエイティブ

企業をアップデートする「窓」のコンセプトモデル

天気予報を映す窓、ブラインドやカーテンいらずの窓、勝手に換気してくれる窓。思いもよらない機能を持ったYKK APの「M.W. (MODULE WINDOW)」は、10 年後の窓を想定したコンセプトモデルだ。

01 天気やテレビ番組などコンテンツが映し出される「映しの窓」。フレーム部分を触るとガラス面にさまざまな情報が映し出される。

窓を「見える化」して存在を意識してもらいたかった

「M.W.( MODULE WINDOW)」 は 4月6日、YKK APの「未来窓」プロジェクトの第1 弾として発表された。このプロジェクトはYKK APからPARTYに相談を持ちかけたことから始まった。当時をPARTY クリエイティブディレクターの中村洋基さんは次のように振り返る。「窓は身近にあるものなのに、誰も気にしていない。そんな透明な存在である窓を“ 見える化したい”“ 窓をもっと意識させたい”という相談でした。実際に、窓の種類が違うと家が暖かくなったり、日差しの入り方が変わったりと、生活は全然変わるんです」。

一般の人の多くは窓に興味が向いておらず、一度買ったら、買い換えるという発想自体を持たない。「人生の中で何度も買い換えたくなる窓ができたら面白いなと。例えば、家の中をスッキリさせたいからテレビ機能のある窓に変えよう、という風に。そう考え、YKK APが考える未来の窓をコンセプトモデルの形で定期的に打ち出していくのはどうですかと提案したんです」。

他にも通常の広告案やバイラルムービー案などさまざまな企画を提案した。だが、コンセプトモデルの開発には、インナーブランディングの視点も含まれており、それが他と案との違いだった。YKK APの窓製造工場の見学に行き、中村さんが驚いたのは、窓フレームのアルミやネジを原料の鉱物から吟味してつくり、完成後も開閉チェックを何万回と繰り返すなど、ハイクオリティな窓を生み出す同社の姿勢だったという。「スタートアップのものづくりとは次元が違います。それなのに、YKK APの方々はとても謙虚なんです。もっと積極的にブランド発信を世の中にしていっていいし、もっとイノベーティブなことも打ち出せるはず、と感じました。コンセプトモデルを開発することで、私たちはこんな未来を見ているんだ、と社内の意識を未来に向ける役割も担えるのではと考えたんです」。ちょうどその頃、YKK APのショールーム品川を大きくリニューアルする計画があり、そこに照準を合わせる形でプロジェクトは本格的に動き出した。

窓を「モジュール化する」というアイデアの発見

コンセプトモデルの具体的な案を考える段階から、BIRDMANもプロジェクトに参加した。「何をやってもいいという状態からのスタートでした。YKK AP社内も堀(秀充)社長の指示でプロジェクトとして立ち上げたが、最終的にどういうものになるかわかっていなかったし、僕らもわかっていなかった。何度も打ち合わせをし、おそらくこちらの方向だろうと手探りで確かめながら進んでいった感じです」とBIRDMAN クリエイティブディレクターの築地ROY良さんは言う。「最初の頃は全部が窓でつくられた全面ガラス張りの建物の案を出したりしていました。将来 …

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