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越境クリエイターの働き方

広告の世界の外から才能を引き入れるための育成プログラム

ワイデン+ケネディでは、公募で選ばれた若者を、クリエイティブを武器に生きていけるよう7カ月で特訓するプログラム「ケネディーズ」を実施している。昨年初めて東京オフィスで実施され、個性豊かな5名が"発掘"された。

選ばれた5人のメンバー。左から、塚本亮太さん(現代美術家)、杉若國太郎さん(映像作家、お笑いアニメーター)、村田遥人さん(慶應義塾大学 大学院生)、佐奈木敦さん(東京造形大学 学生)、宇井百合子さん(アートディレクター、デザイナー)

型破りな才能と出会うための場

「ケネディーズ」の名は、ワイデン+ケネディの創業者の1人であるデイビッド・ケネディの名に由来する。2011年にアムステルダムオフィスで始まり、ロンドン、サンパウロ、上海でも導入されている。東京では今回が初の実施となる。

その内容は、公募でクリエイティブの才能を持つ5名の若者を選出し、仕事の実践を通じて、広告やコミュニケーションビジネスにおいて自分たちのアイデアを実現する方法を身につけるというものだ。海外オフィスのケネディーズは、ワイデン+ケネディのショップインショップのような存在として、これまでNikeやSpotifyも含むさまざまなクライアントワークを手がけてきた。卒業生はワイデン+ケネディ各オフィスをはじめ、多方面で活躍している。

その募集対象は幅広く、今回の東京の募集ではプログラムの7カ月の期間中東京に住み、プログラムに参加できる20歳以上の人であれば、ジャンルや国籍は問わないとされた。広告業界での経験も不問。なお、プログラム参加期間中は、東京都が定める最低賃金が支払われるようになっている。

同社ではこのプログラムのことを「インターンでもない、学校でもない、次世代クリエイティブ増強プログラム」と表現している。その意味するところを、ワイデン+ケネディ トウキョウ ECDのマイク・ファーさんは、次のように話す。

「インターンにやってくるのは、未来の目標をある程度具体的に定めた人です。しかし、ケネディーズには、自分自身もどんな才能があるのかわからない、クリエイティブのトレーニングも受けたことがない人がやってきます。元々ワイデン+ケネディは広告業界の外から積極的に人を採るなど、型破りな人たちの力を生かしてきた会社です …

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越境クリエイターの働き方

「人生100年時代」と言われる中で、いくつになっても学び直し、新しいことにチャレンジしようという機運が高まっている。広告界に目を向ければ、身を置く場所を変えながら新しいスキルを獲得したり、異分野の経験を新たな分野に持ち込んで挑戦を続けるクリエイターの活躍が目立つ。同時に、クリエイティブ組織のあり方も変わってきた。エージェンシーやプロダクションといった従来の役割や形式にとらわれず、多様性あるメンバーが集まり、新しい役割で柔軟にクライアントをサポートしようとする会社や組織が増えている。本特集では、職種、業種の壁から国や人種まで、さまざまな境目を軽やかに超えながら活躍の場を広げる個人や組織にスポットを当て、多様な形の“越境”スタイルを紹介していく。

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