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2019年カンヌライオンズから読み解く、新たな広告の切り口 PART3

公開日:2019年8月20日

カンヌライオンズでは毎年、選出されるクリエイティブやテーマが変わっていく。その切り口、手法は、日本でクリエイティブを制作する上でもヒントになるものだ。そこで、カンヌライオンズに参加し、自分なりに作品の分析を行っている4人に、今年のキーワードとこれから日本のクリエイティブが考えるべきことを話してもらった。


17 BURGER KING/TWITTER BAIT(MULLENLOWE Boston)
2010年の商品の復刻版を発売にあたり、ソーシャルメディアのインフルエンサーが過去に呟いたその内容にバーガーキングが絡み始めた。なぜ?とインフルエンサーたちは困惑してつぶやくと、それが話題になり、結果として彼らは無意識のうちにバーガーキングのキャンペーンを促進することに。

オーセンティックなファクトで語る

嶋野:広告業界のカンヌライオンズに対する関心が下がったのが、ソーシャルグッドに注力し始めた頃。選ばれる広告が自分とは関係ないと、感じる人が増えた。

尾上:ヨーロッパの人たちが後進国の社会課題を題材に広告をつくった"出稼ぎソーシャルグッド"の時代ですね。

嶋野:今年は単純なソーシャルグッドではなく、企業が本来やるべきことであったり、セールスにも繋がっていて、単にいいことをやっているぜ、ではないものが増えました。

嶋:「THE TAMPON BOOK」をPRの審査委員長が評価したのも、話題になったというリザルトだけではなく、ビジネスとしてもリザルトが出ているから。

嶋野:LGBTがテーマのクリエイティブも、昨年まではファクトベースとフィクションが半々。でも、今年賞を獲ったのは完全にファクトベースのCMです。ジレット「First Shave」(18)は、性転換で男性となった人がお父さんと一緒に初めて髭を剃る瞬間を捉えています …

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この記事が含まれる特集

時代の先を行く企業に学ぶ 世界のクリエイティブ

世界最大級の広告祭であるカンヌライオンズは、2018年に会期や部門などを大きく刷新。今年も新たに2部門が設けられるなど、広告界の動きに合わせて変化し続けている。エントリーされる作品は、いずれも大きな成果をあげたブランドキャンペーンや最先端の手法で制作されたクリエイティブなど。そこには、新たな切り口やアイデアを見ることができる。近年は社会課題が大きなトレンドになっているが、いまも変わらずカンヌライオンズは、広告界にとっての新しいケーススタディが溢れる場であることは間違いない。

その現場に行かずとも、受賞およびエントリー作品や審査員が何を語ったかを知ることは、これからの広告を考える上での大きなヒントになるはずだ。本特集では今年のカンヌライオンズの受賞作品を振り返るともに、参加者や審査員による作品・セミナーの分析と解説を紹介する。

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