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事業成長に貢献するスタートアップ企業のクリエイティブ活用

ビジョンとパーパスを体現する事業の在り方

「日本酒の未来をつくる」というビジョンを掲げるClear。2013年に設立し、日本酒専門Webメディア「SAKETIMES」、同メディアの英語版などを運営するほか、4合2万7500円のラグジュアリー日本酒「百光」などを販売する日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を展開する。2021年6月に大々的なブランド広告を展開した同社では、ビジョンやパーパスに基づくアウトプットを重視してきた。

求められるのは、意見をまとめて言語化する能力

Clearは2013年に設立した日本酒を軸に事業を展開する企業。同社で現在「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」のブランドディレクターを務める高良翔さんは広告業界の出身だ。2010年に新卒で博報堂プロダクツへ入社し、博報堂への2年間の出向を経験した後、Clearへ入社した。

「日本酒産業にコミットできればと、2015年に3人目の社員として、入社しました。当時はWebメディア『SAKETIMES』のディレクターとして、全国の酒蔵に取材に訪れ、記事の編集をしたり、時には自分で原稿を書いたりしていました。日本酒の魅力を伝え、酒蔵の認知度向上に貢献するために、良いコンテンツを一つひとつ積み上げていくことに注力したのが、最初の数年間でした」(高良さん)。

そこから約3年後の2018年7月には、ラグジュアリー日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」(当時は「SAKE100」)が立ち上がる。同事業の拡大とブランディングが高良さんのミッションとして課せられた。

SAKE HUNDREDを立ち上げたことで会社の核となる事業が2つになった同社。そこで改めて何をする会社なのか明確にするために行ったのが、コーポレートロゴの刷新とビジョン・ミッション・バリューの制定だ。その際、広告業界で培った「皆の意見をまとめて言語化する能力」が役に立ったと高良さんは話す。

「会社の指針となるビジュアルや言葉は、社員全員が腹落ちしていることが絶対的に大切です。有名なコピーライターに格好いいコピーを書いてもらったとしても、事業を動かす自分たちが納得していけなれば意味がありません。一方で、そのメッセージが会社だけの目標ではなく、世の中にとって価値があるものでなくてはいけない。社内のコミュニケーションを重ね、世の中の声を聞き、そのバランスを見定めました」。そして、でき上がったのが...

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事業成長に貢献するスタートアップ企業のクリエイティブ活用

スタートアップ、ベンチャー企業にクリエイティブ投資が必要だ、という議論が始まって久しい。新たなフィールドとしてこれらの事業会社に軸足を移し、チャレンジを始めているクリエイターも増えてきました。いわゆるCCO(チーフクリエイティブオフィサー)、CDO(チーフデザインオフィサー)といった役職を置くなど、組織体制を変革する企業も見受けられます。ではクリエイターやデザイナーは事業成長のために、どのような価値創出が期待されているのでしょうか。広告業界の知見を活かしたブランディング事例、あるいはインハウスでデザイン人材を必要とするケースなどから、経営者や現場のクリエイターの声に迫ります。

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