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トップクリエイターのすごい打ち合わせ

検索ではたどり着けない情報に出会える場

2年前に電通総研内に発足した「電通総研Bチーム」では、メンバーが自分の担当ジャンルの情報を持ち寄り、発表する定例会を毎月行っている。各自が担当するジャンルは、メンバーが元々個人的に興味や関心を持って深掘りしていたテーマばかり。ここでは、検索やSNSのタイムラインでは出会えない情報が飛び交う。

電通総研Bチームの定例会。この日は10人あまりが出席。各自5分の持ち時間で2、3ネタずつ発表していく。

社内から専門ジャンルに通じたメンバーが集結

6月某日の15時。電通ビジネス・クリエーション・センターの奥の打ち合わせテーブルに人が集まってくる。約10人いるメンバーの持ち時間は1人5分。それぞれに「平和」「ビューティ」「クラブカルチャー」「農業」「若者」などの担当テーマがあり、各自2、3個の“最新ネタ”を発表する。例えば「クラブカルチャー」のジャンルを担当するのは、今年カンヌライオンズの音楽部門の審査員も務める木村年秀さん。この日は、「屋台音楽フェスとグランピングを組み合わせたイベントがブームの兆し」「音楽フェスと市場を組み合わせた新しいフェスの形が登場した」といった情報が共有された。

この一風変わった会議は、「電通総研Bチーム」の月に1度の定例会「ポテンシャル採集会議」。電通総研Bチームとは、2年前に電通総研内に発足した新型のクリエイティブシンクタンクである。「『Aチームはあるんですか』とよく聞かれますが、Bチームしかありません。2年前、電通総研で新しいイノベーション支援チームを作ってほしい、と言われました。しかも2年で成果を出せ、と。そこで、ある特定ジャンルに強い個人を社内大横断でネットワークし、『考え方』で先手を打つ組織を作りました。テクノロジーも大事だけど、考え方の方がそれ以上に大事だと思うのです」とBチーム代表の倉成英俊さんはその主旨を説明する。

現在メンバーは約40人。「1ジャンル1人」をルールとして、社内から人をアサインしている。「詳しくは言えませんが、リサーチには時間があまりかかりません。元々好きで突き詰めているジャンルを持つ人がメンバーだから。好きこそものの上手なれ。『好奇心第一』が合言葉です」。

「例えば、建築家とショコラティエとファッションバイヤーが同時多発的に同じことを言っていることがある。地下水脈でつながってるみたいに」と倉成さんは言う。「そうやって、自分たちで気づいた新しい価値観をコンセプト化し ...

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