今年6月から吉野家では新シリーズCM「吉野家 築地一号店物語」の放送を開始した。その打ち合わせ現場は、東京勝どきのバタフライ・ストロークのオフィス。吉野家の宣伝企画・広報部長の田中宏人さん、バタフライ・ストロークの青木克憲さん 、POOLの小西利行さんらが一堂に会し、ワンテーブルで打ち合わせを行うスタイルだ。

吉野家の定例打ち合わせ。この日は、キャンペーンの今後のWeb 展開がテーマ。Webチームが出した企画案に「考えているレイヤーがそもそも違わない?」と青木克憲さんはばっさり。スタッフにもクライアントにも分け隔てなく、いい悪いをはっきり言う のがこの会議の特徴。
企画を出し合う打ち合わせにクライアントが参加する
吉野家の新シリーズCMは、今年11月に豊洲への移転のため幕を閉じる「吉野家築地一号店」を舞台としたストーリー仕立てのCMだ。昭和34年当時の築地市場の一角が忠実に再現され、店員役の菅田将暉、店主役のピエール瀧と客の活気あるやりとりが繰り広げられる。監督は多くのヒット映画作品を手がけてきた山崎貴さん、脚本は同じくヒットメーカーの福田雄一さんだ。クリエイティブディレクターはバタフライ・ストロークの青木克憲さん(兼アートディレクター)、POOLの小西利行さん(兼コピーライター)というダブルCD体制を敷いている。
打ち合わせ現場には、クライアントである吉野家の宣伝企画・広報部長の田中安人さん、青木さん、小西さん、そしてロボットのメンバーをはじめとした制作陣が一堂に揃う。この打ち合わせでキャンペーンのコンセプトからタレント、CM案など、多彩な議論が行われ、決定されてきた。
こうした異色の打ち合わせが設定されている背景には …