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ローカルから世界へ 今、地域を面白くするクリエイティブ

「上書きされない」地域ならではの広告の魅力

広告表現でも大きな存在感のある関西エリアと九州エリアに挟まれた中国・四国エリア。実際の広告界の状況はいかなるものか。普段から仕事でも協業をしている、岡山県在住の石田康成さんと香川県在住の多田浩人さんが振り返る。

愛されるCMの鍵は音楽?

石田:パッと思い浮かんだのは、広島県と岡山県に自社牧場を持つ「なかやま牧場」のCM(01)です。牧歌的なウエスタン調のCMソングを、同社のキャラクターである「モ~ちゃん」という牛が歌うもので、冒頭からいきなり「お肉のことならなかやま(なかやま)♪」とストレートな歌詞で始まります。コール&レスポンスで視聴者を誘いながら、自ら「おいしいお肉だモォ~」とアピールするのもいい。

01 なかやま牧場のCM。「お肉のことならなかやま(なかやま)♪」という曲は20年以上前からCMで使用されており、現在の実写バージョンのCMは2021年から放映中。3パターンがあり、季節などに応じて切り替えている。企画制作は第一エージェンシー。

多田:一見ほのぼのとしたCMですが、じわじわと確実に県民の血肉になっていますよね。

石田:そうですね。それから長いこと地域で親しまれてきたCMで言うと、香川県の菓子メーカー・名物かまどのCMの「かまどのうた」篇(02)。今でも4:3のサイズのCMが流れているんですが、歌とコマ撮りのアナログっぽいシンクロ具合が抜群ですね。商品の「かまど」という和菓子には穴が開いているので、そこを口に見立てて、お菓子が「かーまーど~かーまーど~♪」と歌うんです。CGには出せない味のある動きで、和菓子を丁寧につくっている感じとか...

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ローカルから世界へ 今、地域を面白くするクリエイティブ

リモートで拠点を問わず働くことができるようになり、クリエイターにとって首都圏の一極集中から地方に拠点を移すという選択肢も広がっている現在。地元でおなじみのローカル広告に限らず、地域を盛り上げる広告のつくり方や、エリアの枠を超えて時にはグローバルに発信できる媒体も広がっています。今回はそんな環境変化の中で、地域で活躍するクリエイターたちの仕事にフォーカス。地域別に、各地のクリエイティブを牽引し新たな挑戦を続けるクリエイターが今抱えている課題意識から、ご当地ならではの表現、新たな広告主の発掘まで、どのような進化を遂げているのかに迫ります。

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