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プロダクト開発 クリエイターの仕事

アートディレクションの可能性を追求するプロトタイププロジェクト

今年8月、電通はメディアやジャンルに縛られない自由な領域とビジュアルアイデアの掛け合わせで表現の可能性を研究するプロジェクト「NEWSPACE」を立ち上げた。作品を掲載する特設サイトには、アートディレクターが個人として研究、開発に挑み、生まれた8つのプロトタイプが掲載されている。

「NEWSPACE」の特設サイト。

マネタイズ化を見込んだプロトタイプ

このプロジェクトを立ち上げたのは、電通アートディレクター 川腰和徳さんだ。「この10年間を振り返ってみると、デジタル技術が進化し、メディアが大きく変わる中で、自分たちアートディレクターに求められることは何であるのか、と考える機会が増えました。広告そのもののフィールドが広がり、自分たちの能力を活かす場が増え、表現の可能性が広がる一方で、最新の技術や考え方を学び、知見やスキルを得なければ新しいことができない。また日々の仕事の中で新しいことを思いついても、それを形にして発表をする場がない。それが若手のアートディレクターの持つ能力や可能性を閉じているように感じていました」。

こうした背景から川腰さんが提案したのが、「アートディレクターが通常の広告ではできない実験に挑み、そのプロトタイプを発表する場を持つこと」である。「そのように考えていたときに、電通報で連載企画を持つことになり、このアイデアを会社にプレゼンしたんです」。その結果、会社のプロジェクトの一つとして認めてもらい、「NEWSPACE」は「アートディレクションのプロトタイプの場」として動き始めた。

このプロジェクトで川腰さんが重視したのが、実験・研究した結果を必ずプロダクトアウトすること。さらに、それを世の中に発表することで、将来的には"商品"としてマネタイズしていくことを見込んでいる。「発表して終わりではなく、その先の展開までを見込んでいるので、それぞれに予算をつけた上で、半年以上かけて外部の協力も得ながら制作しています」 …

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プロダクト開発 クリエイターの仕事

新しい商品の開発は、企業やお店にとって常に大きな課題です。特に現在のように新しい商品が次々と生まれる中で、消費者の印象に残る商品、さらには購入してきちんと使ってもらえる商品を生み出すのは至難の業。技術やデザインの新規性、ユーザビリティはもちろんのこと、最近ではリサイクルやエコも視野に入れて考えていく必要があります。こうした現状の中、本特集では新しい視点で開発されたプロダクトやサービスに着目。企業とクリエイターがパートナーになり、二人三脚で開発した商品だけではなく、クリエイターの提案によって生まれたプロトタイプがどのように活用され始めているのか。その2軸で、開発までのプロセスとクリエイティブを紐解きます。

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