東京五輪が開催され、新しい年代が始まる2020年。あらゆるシーンで新しいクリエイティブの力が求められる年になりそうです。そんな年の初めとなる今号、ブレーンでは4年ぶりとなる「U35クリエイター」を特集します。35歳以下のクリエイターによるプロジェクトチームを中心に、そのクリエイティブ観、働き方に対する考え、どこを目指しているのかなどを取材しました。
その他、54名のクリエイターたちにもアンケート形式で回答をいただきました。クライアントの皆さんはもちろんのこと、一緒に働くクリエイターの皆さん、そしてデジタルネイティブとは普段あまり接点のない皆さんにも、ぜひご覧いただき、新しい世代との出会いのきっかけとして、ご活用いただきたいと思います。
- 氏名/年齢/職種/所属/プロフィール
- 連絡先(メールアドレス、SNS、個人URLなど)/代表作
- Q1. 仕事をする上で注力していること、ご自身のテーマにされていること
- Q2. 今後手がけたい仕事、実現したい働き方、または密かに抱いている野望
- ご自身のキャッチコピーまたは座右の銘
アンケート項目:

Qosmo, inc.
デザイナー/プログラマ
堂園翔矢(31)
情報科学芸術大学院大学(IAMAS)卒業。コンピューテーショナルデザインの手法を用いてグラフィック、映像、Webなど領域を横断した制作・リサーチを行う。アルスエレクトロニカ、文化庁メディア芸術祭など受賞多数。
http://shoyadozono.com
dozono[アット]qosmo.jp
仕事:
資生堂/映像インスタレーション「GINZA KARAKUSA BIOTOPE」
資生堂で60年以上唐草を描き続けている薄希英さんの原画をベースに幾何学アルゴリズムを用いて唐草模様を生成するソフトウェアの制作、映像インスタレーションのテクニカルディレクション・実装を担当しました。

Q1. 仕事の注力テーマ
デザインとプログラミングを分けることなく複合的な職能として捉え、多角的な視点から物事を考えるようにしています。
Q2. 今後手がけたい仕事、野望
アーティスト/デザイナーの創造性を拡張するようなプラットフォームや枠組みをつくったり、展覧会のディレクションなどやってみたいです。
キャッチコピー:
巨人の肩の上に立つ

博報堂 九州支社クリエイティブ部
コピーライター
中村 圭(35)
2007年博報堂入社。2016年より九州支社へ。受賞歴は、Cannes Lions ゴールド、ACC ゴールド、福岡広告協会賞 金賞など。著書に『説明は速さで決まる』がある。
仕事:
「肥前窯業圏」活性化推進協議会/肥前やきもの圏「ヤキモノメイク」
やきものの絵付け師がメイクをする企画です。そのヒントになったのは参加したハロウィン。年々メイクが派手になってるのは自撮りがSNSの主役になってるから?その気づきから、女性の顔をやきものの魅力を伝えるメディアにしました。

Q1. 仕事の注力テーマ
「速さ」です。アイデア出しを速くする。打ち合わせを速くする。その結果、新しい領域に挑戦する時間を確保する。今年出版した『説明は速さで決まる』という本も、世の中に少しでも速さの価値が伝わればという想いで書きました。
Q2. 今後手がけたい仕事、野望
地域には素晴らしい伝統技術がたくさんあります。その技術に光を当てたい。コラボした仕事を増やしていきたい。そのために、伝統×クリエイティブの「伝クリ」というユニットを支社内でつくり、活動を始めています。
座右の銘:
領域を、サクッと超える。

BASSDRUM
テクニカル・ディレクター
長洞龍生(29)
在学中にフィジカルなデジタル体験に興味を持ち2013年よりココノヱにエンジニアとして入社。Web開発の他、体験型インスタレーションの制作の企画、ハードウェアを担当。2019年2月よりBASSDRUMに参画。
Facebook:ryuki.nagahora
nagahora[アット]bassdrum.org
仕事:
ココノヱ「ピーポーパニック!」
体験の設計のためのプロトタイプとセンシング機能、楽曲制作を担当していました。キャッチーさが先行したアイデアだったので体験として楽しいものかを検証するために日々業務終了後にプロトタイピングを繰り返していました。
https://9ye.jp/works/ppp

Q1. 仕事の注力テーマ
軽やかでいることです。良いものができる過程には良いコミュニケーションが必要不可欠だと思っています。すぐ聞ける、すぐに話せる関係性をチーム全体で築くためにもまずは自分自身から軽やかでいようと意識しています …