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SDGs時代の新しいパッケージのかたち

エコと消費者のニーズを両立させる商品開発

味の素AGFが通販チャネルで展開する、パッケージを刷新した商品が好調だ。環境配慮だけでなく、省手間も、消費者を引き付ける要素のひとつのようだ。

ラベル部分をなくし、シールで代替した「ブレンディ®」ボトルコーヒー ラベルレス無糖900ml。

「ラベルレス」が想定以上の人気

味の素AGFのECビジネスでは、一般向け通販と、法人向けのオフィス通販を中心に販売している。2019年8月、半年の先行販売期間を経て発売したのが、「ブレンディ®」ボトルコーヒー ラベルレス無糖900ml。通常はボトル全体にぐるっと巻かれているラベルを、1枚のシールで代替したものだ。シールには賞味期限とリサイクルマークなど、必要最低限の情報しか載せていない。2019年2月に先行発売し、予想以上に反響があったことから、本販売することになった。

味の素AGF ECビジネス部 商品開発グループ グループ長 山本倫子さんは、「もともと、2018年の夏頃にお得意先さまからご相談をいただきました。環境への配慮はもちろん、飲料業界は価格競争に走りがちな部分があり、価格以外の価値を提供できる新しい商品が必要だと考えていました。また、人口が減少しているこの時代、オフィスでは『お茶出し』の手間も省くニーズもあるのではないかな、と。ボトル自体には最小限の情報しか載せない分、箱に必要な情報を記載し、12本セットのケース単位で販売しています」と話す。

発売後、法人向け通販においては「ブレンディ®」のボトルコーヒー無糖のうち約20%の構成比を目標としていたところ、約30%~35%を占める結果に。その好評を受け、今年2月21日に、「微糖」と「低糖」タイプも発売した。「お客さまのレビューを読むと、環境への関心もありますが、省手間への価値を感じている方が多いようです。ラベルを剥がすことに抵抗感はあったものの、既に構築されたブランドへの信頼があったため、ラベルなしでも購入していただけているのでは、と考えています」 …

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SDGs時代の新しいパッケージのかたち

紙ストローの採用、プラスチック製ショッピングバッグやツール類の廃止、名刺をFSC森林認証紙への切り替えるといったニュースを、この1年くらいの間によく耳にするようになりました。多くの企業がSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)で設けられた各ゴールに向けて取り組むようになり、さまざまな施策が始まっています。その中で「脱プラスチック」「フードロス」「リサイクル」「リユース」といった点から、素材を切り替える、リサイクル・リユースしやすいかたちにするなど考えていかなくてはいけないのがパッケージです。

ブランドや商品の顔であり、人々が手にするきっかけをつくるものでもあるパッケージ。こうした流れの中で、エコな素材とデザインのバランスをどう考えていくべきか。また、いま日本の企業はどのような考えで、どこまで進めているのか。本特集では、現段階でこうした取り組みを進めるブランドや企業に話を聞きました。

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