システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

素材、デザイン、仕様にひと手間かけたパッケージが伝えるもの

公開日:2020年3月02日

「あなた想いの、チョコレート」というキャッチフレーズを掲げるチョコレートブランド「MONTSERRAT(モンセラート)」は、ベルギーの工房でつくられるすべてがオーガニックなチョコレートだ。同ブランドが2020年バレンタイン時期に発売したラインナップでは、パッケージに使う素材の多くをエコなものへと切り替えた。

2020年のバレンタインに合わせて販売されたモンセラートのチョコレート。

オーガニックなチョコレートを体現するパッケージに

栽培から商品加工に至るまですべてがオーガニックで、サステナブルな環境のもと生産されているモンセラート。日本では2018年からバレンタイン時期のみ百貨店などにショップを出店し、人気を得ている。同ブランドでは、2019年に日本で販売するパッケージのデザインをリニューアルした。

「素材にこだわってつくられたチョコレートですが、それ以前のパッケージはオーガニックというよりは、ポップな印象でした。ここまで素材にこだわっているのであれば、パッケージも中身を体現するものに変えませんかとご提案しました」と話すのは、デザインを手掛けたBULLET アートディレクター 小玉文さん。

小玉さんが初めて手掛けた2019年は、チョコレートに使われているナッツやキヌアなどの素材を抽象化し、ボタニカル柄をパッケージの外箱にデザインした。さらに、その上から「オーガニックカカオ100%」を記したタグを付けている。「売り場では好評だったのですが、グレイッシュなトーンも相まって、少し和風な印象になっていました」。今年、ブランド側から「FSC森林認証紙を使ったパッケージに変えたい」という話があり、小玉さんは素材からパッケージを再考した。

2020年に発売した商品は、花言葉のカードを添えた箱入りの「ブーケ・コフレ」シリーズと2~3粒用につくられた独自の形状のパッケージ「プール・モン・シェール」の2タイプ。本体の箱と袋の部分には、FSC森林認証紙である「ブンペル」シリーズの紙を使用した …

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事をシェア

この記事が含まれる特集

SDGs時代の新しいパッケージのかたち

紙ストローの採用、プラスチック製ショッピングバッグやツール類の廃止、名刺をFSC森林認証紙への切り替えるといったニュースを、この1年くらいの間によく耳にするようになりました。多くの企業がSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)で設けられた各ゴールに向けて取り組むようになり、さまざまな施策が始まっています。その中で「脱プラスチック」「フードロス」「リサイクル」「リユース」といった点から、素材を切り替える、リサイクル・リユースしやすいかたちにするなど考えていかなくてはいけないのがパッケージです。

ブランドや商品の顔であり、人々が手にするきっかけをつくるものでもあるパッケージ。こうした流れの中で、エコな素材とデザインのバランスをどう考えていくべきか。また、いま日本の企業はどのような考えで、どこまで進めているのか。本特集では、現段階でこうした取り組みを進めるブランドや企業に話を聞きました。

記事一覧

MEET US ON