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余分なものをそぎ落とし、ユーザーがずっと安心して使えるシャンプーボトル

公開日:2020年2月28日

ライフスタイルに関するオーガニック商品をインポート販売からオリジナル開発まで幅広く手掛けているたかくら新産業は、オーガニックヘアケアブランド「余[yo]」を開発。2019年5月に販売をスタートした。同ブランドは、製品開発からパッケージのデザインまで、これまでにない新しいコンセプトでつくられている。

現在販売されている余[yo]の製品。製品開発は、美容薬理 金井誠一さんが担当した。天然由来100%を実現するため、通常シャンプーに入っている成分は一切使用していない。ボトルを入れる箱は、古紙を原料とする地券紙を使用。

日本人向けのオーガニックシャンプーを

「余[yo]」は、国産の天然原料を使用して、日本人の髪質や頭皮、日本の風土を前提に考えられたヘアケアブランドだ。今回、"日本"を開発のポイントに置いた理由について、たかくら新産業 代表取締役の高倉健さんは次のように話す。「世界のオーガニック原料の50%はオーストラリア産で、2015年に弊社もそれを使ってヘアケアを開発しましたが、納得するものができずに生産を中止したことがあります。その頃、うちのシャンプーをサロンで使ってくれていたomotesando atelier 代表の高柳潤さんと話す機会があったんです」。

高柳さんは日本で販売されているオーガニックヘアケア商品はほぼ使用しており、こうした商品に精通しているスタイリストだ。「高柳さんもオーガニックシャンプーに不満を抱いていたので理由を一緒に考えたところ、2つのポイントが浮かんできました。ひとつは欧米人と日本人の髪質の違い。また、海外は空気が乾燥しているので3日に一度程度の頻度で洗髪するため洗浄力が強くなっていますが、それは毎日お風呂に入る日本人には強すぎることです」。この会話をきっかけに、2人は国産原料で日本人に合うオーガニックシャンプーをつくろうと意気投合する。

高柳さんは「僕らが理想としたのは余計な成分をそぎ落とし、天然成分のみで美容液のように優しく髪を洗えるシャンプー。"人と環境によいものを"という考えのもと、ニュースタンダードになる"普通のシャンプー"をつくることを目標としました」と振り返る。

「余白」と「余韻」に込められた思い

余[yo]の企画・コンセプトを担当したBACHの幅允孝さんは、高柳さんからサロンでの本を使った企画を相談されたことがきっかけで出会い、以降、サロンのお客さんという間柄だった …

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SDGs時代の新しいパッケージのかたち

紙ストローの採用、プラスチック製ショッピングバッグやツール類の廃止、名刺をFSC森林認証紙への切り替えるといったニュースを、この1年くらいの間によく耳にするようになりました。多くの企業がSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)で設けられた各ゴールに向けて取り組むようになり、さまざまな施策が始まっています。その中で「脱プラスチック」「フードロス」「リサイクル」「リユース」といった点から、素材を切り替える、リサイクル・リユースしやすいかたちにするなど考えていかなくてはいけないのがパッケージです。

ブランドや商品の顔であり、人々が手にするきっかけをつくるものでもあるパッケージ。こうした流れの中で、エコな素材とデザインのバランスをどう考えていくべきか。また、いま日本の企業はどのような考えで、どこまで進めているのか。本特集では、現段階でこうした取り組みを進めるブランドや企業に話を聞きました。

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