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働き方は自分で創る クリエイターのワークスタイル改革

広告より手前にクリエイティブの新領域がある

クリエイティブ&コンサルティングの頭文字を取り、新会社「CC INC.」を今年1月に立ち上げた、電通同期入社のアートディレクター戸田宏一郎さんと、dof代表の齋藤太郎さん。広告会社ではできなかったことを、ここで実現していくという。

戸田宏一郎(とだ・こういちろう)(左)
クリエーティブディレクター/アートディレクター。コミュニケーションのアウトプットをイメージし、ブランド開発からCI、CDジャケット、広告などコミュニケーションに関わる幅広いデザインを手がける。電通CDCを経て、2017年Creative & Consultingを事業ドメインとするクリエーティブプラットフォームCC INC.設立。
齋藤太郎(さいとう・たろう)(右)
コミュニケーションデザイナー。CC INC.共同創業者。1995年設立のdofの代表も務める。経営戦略、事業戦略からクリエイティブの最終アウトプットに至るまで、コミュニケーションの川上から川下まで「課題解決」を主眼とした提案を得意とする。

事業がはじまる前からコミットしたい

新会社「CC」(クリエイティブ&コンサルティング)について、「事業がはじまる前段階の"事業主は何をしたいか?"というところからコミットする会社です」と戸田宏一郎さんは話す。「電通にいる時から、広告になる前段階の仕事は増えていて、企業のビジョンづくりに携わることも多くなっていました。僕自身、非常に面白く取り組んでいたのですが、いまの広告会社の仕事の流れの中だと、この領域に本腰を入れて取り組みづらい。

マネタイズの方法が確立されていないですし、クライアント側も『広告会社にお願いすると出口であるメディアをセットで発注しなければならないんじゃないか』と躊躇してしまう。そういう"踏み込みたいのに踏み込めない"というジレンマを解消して、思いきりこの領域にチャレンジするために、新しい会社を作ったんです」。

個人的な活動として、出身地である新潟県佐渡島の太鼓芸能集団「鼓童」の活動をコミュニケーション面でサポートしてきた経験がもう一つの背景にある。「ハングリーな意思を持って世界に打って出ている彼らに、クリエイティブでチャンスを作っていく仕事が、僕にはとても面白かったんです。メディア出稿の有無に捉われなければ、クリエイティブに対する需要はたくさんある。

そういうニーズを持った人たちと、個人活動的な位置づけではなく、しっかりと座組みを組んで仕事をしてみたい気持ちもありました。5年前に独立していたら、まず間違いなくデザイン事務所をつくっていたと思いますが、この5年で自分の周りで起業する仲間が出てきたり …

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働き方は自分で創る クリエイターのワークスタイル改革

2017年のビジネスパーソンにとっての最重要テーマは「働き方改革」だと言われる。その中で、広告界でもこの問題に対する関心がかつてなく高まっている。「女性活躍」や「テレワーク推進」の掛け声に呼応するように、ワークスタイル改革に乗り出す会社が増えている。同時に、既存のエージェンシービジネスを脱して新しいビジネスモデルを実践し、広告産業自体のあり方を変えていこうという気運も高まっている。

2016年から2017年にかけて独立したクリエイターを見ても、新しい働き方、新しいビジネスモデルの実現に挑戦するための独立が多かったようだ。この特集では、いち早く"新しい働き方"に踏み出した実践者たちの声から、これからの広告界の働き方のヒントを探る。

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