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2021→2022 広告とクリエイターの新たな役割を考える

2030年を見据えた企業広告「三菱地所と次にいこう。」

サステナビリティへの対応姿勢を伝える企業広告が一気に増えた2021年。そのうちの1社、三菱地所は同年3月、高畑充希さんを起用した新企業広告シリーズ「三菱地所と次にいこう。」を開始した。

3月18日に公開された第1弾の「協創」篇。

「見に行こう」から「次にいこう」へ

この企画の発端は2019年にさかのぼる。2018年から始まった中期経営計画も期限に近付き、次の10年を見据えた「長期経営計画2030(以下、長計)」が練られているタイミングだった。「2018年までの8年間は『三菱地所を、見に行こう。』シリーズを展開し、その後は丸の内エリアを題材にした『新しい匂いのする街』シリーズを展開してきました。次の10年を考えるタイミングで、社会情勢の変化も踏まえ、未来をリードしていくためにどのような企業広告が適切か検討し始めました」と振り返るのは、三菱地所 広報部 高田晋作さんだ。

しかし19年当時、同社ではCMや新聞など広告媒体ごとに、縦割りで広告を制作する体制だった。その頃広報部に着任した同社の打越亮さんは、「スケールメリットの観点でも、媒体別のクリエイティブを共通クリエイティブとするべく、広告の制作体制を整えていきました」と話す。

体制を整えつつ、「見に行こう」「新しい匂い」シリーズから協業していた電通のチームとは、19年の後半から長計の草案を読み込み、企画を進めていた。当初の予定では20年1月の長計の発表後、4月から企業広告を展開する予定だった。しかし新型コロナによる社会情勢の変化を鑑みて、1年延期の上、企画をさらに深めていった。

「その期間でリモートワークが当たり前になったことで、それまでの“オリエンの1カ月後にプレゼンをする”という手順から、ブレスト的にアイデアを持ち寄って一緒に考えていく進め方に変わって。心的距離が近づいた状態で、丁寧に三菱地所さんの未来を話し合う時間が設けられた」と、電通のクリエイティブディレクター 奥野圭亮さん。

その結果できたのが、「三菱地所と次にいこう。」シリーズだ。企画をした電通 クリエイティブディレクター 安達和英さんは「『見に行こう』は現状を紹介する内容、『新しい匂い』は社会と丸の内という街の関わりを描いたものでした。今回はそこからさらにダイナミックに、三菱地所がさまざまなステークホルダーと組んで起こそうとしているイノベーションを紹介できるような、大きな傘を設けるのが適切だと考えました」と...

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2021→2022 広告とクリエイターの新たな役割を考える

不安定な社会情勢のもと暗中模索に近い状況だった2020年を経た、2021年。夏には1年延期となった東京オリンピック・パラリンピックが、秋には衆院選も開催されました。一方で企業に目を向けると、ダイバーシティへの対応、サステナブル経営へのシフトなど課題が複雑化していく中、広告表現、そしてクリエイターの役割はどのように変わってきたのでしょうか。国内外で2021年話題になった広告コミュニケーションや業界の動きを総括しつつ、2022年をどのように見据えるべきか。さまざまなクリエイターたちの声から、次なるヒントを探ります。

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