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地元の魅力は自分たちの手でつくる クリエイターと地域の新しい関係

先生は佐賀の先輩 現代に出現したポップアップ藩校

幕末の佐賀の藩校「弘道館」を現代によみがえらせる──そんなコンセプトで昨年よりスタートしたのが、佐賀県の人材育成事業「弘道館2」だ。「ポップアップ藩校」と称し、県内のさまざまな場所で、佐賀の若者に新しいまなびの場を生み出している。

山口祥義知事が先生を務めた回では、弘道館名物のディスカッション読書会「会読」に挑戦した。手前でファシリテーションを行っているのが電通 倉成英俊さん。

200年前から藩校教育はアクティブラーニングだった

「弘道館」とは、幕末の佐賀に存在した鍋島藩の藩校だ。当時の佐賀藩主・鍋島直正は「優秀な人材の育成こそが、藩政強化に繋がる」という信念のもと、「自学自習」など独自の方法論を持って藩校を運営し、大隈重信や江藤新平など幕末・維新期の日本で活躍する傑出した人材を多数輩出した。

この「弘道館」を現代によみがえらせるコンセプトで昨年始まった県の事業が、「弘道館2」である。佐賀城本丸歴史館、旧唐津銀行など県内のさまざまな場所で、その日限りの「ポップアップ藩校」を開催する。先生は佐賀出身者など佐賀にゆかりのある人物で、佐賀在住や佐賀出身者の中学生~大学生前後の若者を主な対象とする。

第1回は、佐賀県生まれの画家・池田学さんが先生となり、「想像学」をテーマに、自分が拾ってきた石を想像を交えて描くワークショップを行った。約30名の受講生がスケッチを完成させ、皆の前で発表を行った。その後も、冷菓「ブラックモンブラン」で知られる竹下製菓の竹下真由社長や、ホリプロ才能発掘プロデューサーの下尾苑佳さん、Cygamesの渡邊耕一社長、佐賀県の山口祥義知事が先生を務める回など、多彩な講義が展開されてきた。

この「弘道館2」のそもそものきっかけは、2016年に佐賀県が開催した「勝手にプレゼンFES」だった。県にゆかりのあるクリエイターが佐賀に集まり、山口知事を相手に、佐賀をよくするさまざまなアイデアを1人5分でプレゼンするイベントだ。この時に電通 電通Bチーム代表の倉成英俊さんが出した案が「弘道館2」だったという。「日本の藩校教育って面白いんです」と倉成さんは話す …

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