AI導入で変わるMV制作 映像起点で挑むアーティストのイメージ拡張

公開日:2026年6月30日

  • 高橋輝臣(ニューステクノロジー)

2014年にデビューした3人組のロックバンド、WANIMA。そのミュージックビデオを手がけているのが、高橋輝臣監督だ。企画・制作の両面でAIを活用し、アーティストの世界観の拡張に挑んでいる。

ヒップホップのMVがきっかけに

WANIMAは、ボーカル・ベースのKENTAさん、ギターのKO-SHINさん、ドラムスのFUJIさんの3人から成る。広告においては、KDDI/auの「三太郎」シリーズでの楽曲起用などは多くの人が知るところだろう。WANIMAのミュージックビデオ(MV)の企画・演出を、2025年3月リリースの楽曲から現在まで計6本担当しているのが、ニューステクノロジーのクリエイティブ事業部HOLONIXの映像監督 高橋輝臣さんだ。

もともとはCMの世界でキャリアを積んできた高橋さんだが、MV制作への参入を模索し、これまでラッパーの唾奇やトラックメーカーのEVISBEATSなど、ヒップホップアーティストの作品を多数手がけてきた。WANIMAのフロントマンのKENTAさんは海外のヒップホップなどの映像表現に関心が高く、高橋さんが過去に手がけた作品の映像表現や世界観を観て、MVを依頼するようになったという。

AI活用で具体的なビジュアルを提示

両者のMV制作プロセスでは、まずKENTAさんから楽曲と共にその背景にある思いがテキストで届けられ、それを高橋さんが初期段階から具体的なビジュアルで提示するという流れが取られている。

「まずKENTAさんから、その楽曲の背景にある思いや核の部分がテキストで送られてきます。曲を聴き、歌詞を読み、自分なりにその内容を咀嚼し、映像の構想を練り上げていきます。毎回共通しているのは、最初のミーティングの段階で映画のパンフレットのような具体的なビジュアルイメージを提示すること。絵を示すことが最も判断してもらいやすい...

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