食品ロス削減に向け、ファミリーマートが全国展開を進める「涙目シール」が成果を上げている。キャラクターの訴えかけが購買行動を後押しし、年間約3000トンの食品ロス削減が見込まれるという。「店舗で伝わらなければ、やっていないのと同じ」。プロジェクトを担当する同社の原田公雄さんはクリエイティブの重要性をそう語る。
「シール」で変わる食品ロス削減のアプローチ
ファミリーマートは2025年3月から、全国の店舗で値下げ販売用のシール「涙目シール」を導入している。値下げ金額と共に、“涙目”になったおむすびのキャラクターが「たすけてください」と呼びかける、キャッチーなデザインが特徴だ。
2024年10月に首都圏の一部店舗で行った実証実験の結果、「涙目シール」を貼った商品は、通常の値下げ金額のみを記載したシールを貼った商品に比べて、購入率が5ポイント向上。その成果を受けて、全国展開に踏み切った。
コンビニ業界で長年課題とされてきた、食品ロスの削減。ファミリーマートでは、2020年に環境の中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を策定し、2018年比で2030年に50%、2050年に80%の削減を目指し...

