「あえて企業名を出さない」YouTubeチャンネルを西松屋が運営する理由

公開日:2025年12月01日

    「COCHO COCHO」というYouTube チャンネルをご存じだろうか。「こどもと、元こどもの心をくすぐる」、そんな動画が毎週2本ずつ公開されている。大々的には明かされていないが、このチャンネルを運営しているのは、子ども用品大手の西松屋チェーン。その狙いを聞いた。

    SNS 上でのブランディングの一手として

    「COCHO COCHO」は2024年5月5日(こどもの日)にスタート。これまで「こども10秒発表会で自分だけの特技を披露!」「食のお兄さんジャンボたかおがお手伝い!『ママの大好物、苦手だけど食べてみたい』」「スナックでヒコロヒーさんに愚痴を聞いてもらいました」など、500本以上の動画が公開されている。毎回登場するのは、個性豊かな子どもたち。等身大の姿で、さまざまなことに挑戦したり、学んだり、考えたりする様子が描かれる。ゲストには、お笑い芸人や俳優、アイドル、文化人、スポーツ選手など、これまた多様な大人たちが登場。動画は週に2回更新されており、現在のチャンネル登録者は15万人以上(2025年11月時点)。一部を切り取り再編集したショート動画は100万回以上再生されているものも少なくない。

    「COCHO COCHO」は週に2回、これまで500本以上公開されている。

    チャンネルのコンセプトは、「こどもと、元こどもの心をくすぐる YouTube チャンネル」。その言葉通り、基本的には子ども目...

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