今、文章が書けない若者が急増しています。個人ではさほど問題にならないことであっても、ビジネス領域でこの問題が顕在化した影響は大きいものがあります。
それは、ビジネスシーンは日報から始まり、報告書、企画書、そしてマニュアルづくりと自身の行動の振り返りと報告、そして上司、他部門への情報共有で成り立っており、その中心が「文章」であるためです。
しかし、この指導法を巡り、企業側が岐路に立たされています。従来であれば、OJTを主体とした上司部下関係の中での指導で足りていましたが、今はそれが通用しない事態となっています。背景には、指導される側の文章を読む機会の圧倒的な減少があります。スマートフォンの感覚的な操作や、チャットツールでの会話調のやりとり、動画主体の映像コンテンツやSNSでの短文コミュニケーションなど、接している情報そのものが文章ではなくなっているためです。
文章を書くための基本的なセオリーを一挙に理解できる
日報や報告書など、シーンに合わせた文章の「書き分け方」が分かる
読み手の「立場」「時間」に合わせて内容を書き分けることができる
短くまとめる文章、意味のある見出しの付け方など、量を絞っても意味の伝わる文章を書くことができる
「結局、何が言いたいの?」の指摘を受けないためのパラグラフの構成を身に付けることができる
読む力の減退は、考える力の減退を生み、
書く(話す)力の減退に繋がっている。
■テキストとは?
テキスト(英語: text)は、テキスタイル、(英語: textile「織物」)が語源の「織る」から生まれる言葉であり、文章や文献を1つのまとまりとして呼ぶ呼称。
「言葉によって編まれたもの」という意味を持つ。
どのような目的で書かれるかによって、配置される言葉は変わってきます。しかし、フォーマットだけ渡され中身は「前年ベースで」「これも訓練のうち」「だいたい見れば分かるから」等で文章の指示を実施しがちです。
しかし、なぜその様式なのか、フォーマットごとの目的も理解できていない状態では、書く要素はバラバラになってしまいます。
そこで目的を整理の仕方を覚えます。この文章は「申請」だから何が必要か、「問い合わせ削減」だから何を言うべきか、目的によって異なる文章の内容を知ります。
配置される箇所によってそれぞれのテキストの役割は変わり、文字数も制限を受けることになります。しかし、上司は若手の文章に対して「長いからもっと短くして」などの指摘でブラッシュアップを求めます。
ただし、長い文章を短くし要旨まで明記された文章を書くには、本来、技術が必要です。その方法を示されずに指摘だけ受けても、改善は期待できません。そこで、文字数を絞る場合、何を削り、何を残すべきなのかを検討できる力を育成します。
読み手に何が起きているのかを理解させるためには、要素の関係を明らかるにすることが必要です。しかし現場では、部下の観たまま、感じたままを書き連ねた文章に対して「もっと順番を考えて」「要旨を明確に」との指摘をしがちです。
しかし、文章に慣れていない若手は、文章をブロックとして捉え、各段落で書くべき内容を変えることを知りません。そのため、文章の改善点を見つけられずにいます。
そこで、テキストとテキストの関係性の構図を理解し、「結局何が言いたいの?」から脱却する構成力を身に付けます。
読み手に負荷をかけない文章を書くためには、レイアウトも重要な要素です。読み手に「どこに、何が、どの程度記載されているのか?」を瞬時に理解させることができれば、読む際の負荷を一気に下げることができ、書き手の伝えたいことを円滑に伝達することが可能となります。
しかし、この方法論は属人化しており、また一部のプロフェッショナルが記事や誌面で用いてることに留まっています。
そこで本講義では、書く記述だけではなくレイアウトする技術までトータルでテキストライティングの力を育成します。
01
ビジネスシーンで毎日必要とされる「テキスト」について、書く技術をしっかりと教えらえているビジネスパーソンは実は少ないのが現状です。そのため、書ける人と書けない人の差は、若手のみならず中堅やベテラン社員においても、実は「知らない」という事態が発生しています。そこで本講義ではテキストを書くための技術を、「文章が読まれない理由」から紐解き、「伝わる文章のルール」まで前提となるい技術を広範囲に身に付けます。
02
同じ文章を書いても、ある人の文章は「読みやすく」またある人の文章は「読みにくい」と思われています。この違いは何から生まれてしまうのでしょうか?それがレイアウトの技術です。書い手としては、必要な情報を網羅しているつもりでも、読み手は「何がどこに書いているかわからない」となった途端に読まれなくなってしまいます。そこで、レイアウトの技術を知れば、部署内での情報共有は勿論、上層部への報告、また対外的な情報発信の際など、あらゆるシーンで相手側の「可読性」を上げることができます。
立命館大学MOT大学院を修了後、2007年に日本経済社に入社。コピーライターとして30社以上のコピーライティングやCM企画、ネーミング開発を手掛ける。19年、楽天に入社。オンラインでの言葉によるコミュニケーションを模索する中で、UXライティングに出会う。新規ユーザー獲得やサービス利用促進など、成果に繋がるUXライティングを実践。身近な題材をUXライティングの視点で分析する記事をnoteで発信中。JAAA懸賞論文入賞、ACCファイナリスト、宣伝会議賞協賛企業賞受賞。統計検定2級。
1973年生まれ。京都大学大学院経済学研究科修了。1999年、日本経済新聞社入社。経済解説部、経済部、大阪経済部、経済金融部で経済、金融・証券、社会保障、エネルギーなどを担当。2014年に退社し独立。近著に『迷わず書ける記者式文章術 プロが実践する4つのパターン』(慶應義塾大学出版会)。2019年4月から社会情報大学院大学客員教授。
アートディレクター。兵庫県生まれ。下北沢のデザイン事務所「room-composite(ルームコンポジット)」代表。音楽/映像パッケージ、広告、VIなどのグラフィックデザインを軸に、コミュニケーションの新しい形を模索中。東京造形大学グラフィックデザイン専攻領域准教授。主な著書に「たのしごとデザイン論」「How to Design いちばん面白いデザインの教科書」「デザインのプロセス」。香港国際ポスタートリエンナーレ 2010 金賞およびKAN Tai-Keung賞/2014 銀賞および銅賞。APA 2010 金丸重嶺賞など。
カリキュラム | |
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時間 | 講義内容 |
第1部 100分 |
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第2部 40分 |
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第3部 60分 |
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第4部 60分 |
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概要 | ||
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受講形態 | 宣伝会議オンライン内でオンデマンド配信 お申込み日から14日間視聴可能。 視聴期間内であれば、ご自身の自由なタイミングで視聴できます。 |
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受講のご案内 | 【実施上の注意】 本講義は、オンライン配信講義となりますご受講はお申込み者限りとしており、複数名での受講の場合、人数分のお申込みが必要です。お申込者には、宣伝会議IDを通じて視聴環境をご提供しております。同一IDでの複数人での視聴・社内上映などは固くお断りしております。 【受講上のご案内】 ・講義は宣伝会議オンライン上でご視聴いただきます。該当期間内に宣伝会議マイページの「オンライン講座を見る」に進み、動画をご視聴ください。 ・視聴の際は、申込者ではなく実際に受講される方のマイページ登録が必須となります。 ・本講義には質疑応答はございません。 【レジュメについて】 講義資料はご視聴頂くマイページからPDF形式でダウンロードしていただきます。 |
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受講料金 | 1名受講 オンデマンド講座 |
45,000円(税込49,500円) 申込金5,000円(税込 5,500円)含む |
100名まで オンデマンド研修 |
550,000円(税込 605,000円) 例)100名受講で1名5,500円 |
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オンデマンド研修について |
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