制作現場でAIが「仕事仲間」へと進化する中、出力の均一化やブレといった課題も浮き彫りとなっている。『AIネイティブマーケティング』(宣伝会議刊)などの著書を持つdentsu Japanの並河進氏が、AI時代におけるクリエイターの役割の変化と、人間が担うべき真の価値、そして広告ビジネスやメディアの未来を見据えた新たな「人とAIの協働体制」を語る。
※本記事は、2026年7月24日に宣伝会議が主催した「クリエイティブ・トランスフォーメーション カンファレンス」の講演内容を記事化しました。
壁打ち相手から仕事仲間へ 変化したAIと私たちの関係
「私たちはAIと高め合う」。これは、私たちdentsu japanがAI戦略の方針として2024年に掲げたビジョンです。AIに人間の仕事が奪われるのではなく、人とAIが刺激し合い、創造性を引き出し合う。この「高め合う」という視点こそが、AI時代におけるクリエイティブを考える上で極めて重要になります。
私は長年コピーライターとしてクリエイティブ業務に携わる一方で、プログラミングやAI技術の活用を探求してきました。思考を重ねる中で強く感じるのは、制作現場におけるAI利用のフェーズが決定的な変化を迎えているということです。
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