[SEMINAR DATA] | |
---|---|
ゼミ名 | 田中晃子ゼミ |
設立 | 2020年 |
学生数 | 1年生:10名 2年生:9名 3年生:8名 4年生:8名 |

旭川市立大学 経済学部 経営経済学科
田中晃子准教授
専門はマーケティング論、カルチュラル・ブランディング。消費文化理論(CCT)研究会の研究プロジェクトに参加しており、2023年度に成果を出版予定。『現代流通事典(第3版)』(分担執筆、白桃書房、2023年)、「ブランド・アイデンティティの継承と転換:ISSEY MIYAKEとMame Kurogouchiの関係性を事例として」『旭川大学経済学部紀要』第81号(2022年3月)など。
ディスカッションを通じて 様々な視座を身に付けてほしい
北海道旭川市に位置する「旭川大学」は2023年4月に公立大学に移行し、「旭川市立大学」へ名称変更した。同大学の経済学部では地域のニーズに根差した実践を重視。1年生から4年生まで全員がゼミに所属することも特徴だ。
マーケティングと消費者の相互関係をテーマに学ぶ田中ゼミ。そこで田中晃子准教授が学生に伝えるのは、ディスカッションの重要性だ。
「1年次ではまず大学での学びに慣れることから始めますが、意識して議論の場を多く設けています。今の学生たちは気が優しいのですが、ディスカッションの意義や具体的な作法を丁寧に説明することで、徐々に発言が活発になってきました。1年ゼミの終わりには自分の意見を話せるようになります」(田中准教授)。
2年生と3年生は、それぞれ学年ごとにテーマを決め、年間を通して研究を行う。2年生は学内の発表会、3年生は全国の学生が参加する「日本学生経済ゼミナール」での発表が最終目標だ。
「旭川市のまちづくりをテーマにeスポーツ施設のICTパークと連携するなど、テーマの選定は学生の自主性に任せています。昨年度の3年生のテーマは、『温泉地におけるペルソナマーケティング』。フィールドワークを実施し、層雲峡温泉と芦別温泉のペルソナを設定。PR動画の作成・公開までやってみました。地域へ出ること、マーケティング実践に挑戦することを目指しました」。
調査手法や執筆方法など研究のプロセスを学び、4年生は卒論に向けた個人研究を行う。こちらも電力自由化や...