[SEMINAR DATA] | |
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ゼミ名 | 太田幸治ゼミナール |
設立 | 2005年 |
学生数 | 3年生:19名 4年生:24名 |

愛知大学 経営学部経営学科
太田幸治教授
明治学院大学大学院経済学研究科経営学専攻博士後期課程単位取得満期退学。2005年より愛知大学教員。専攻は流通論、マーケティング。主な著書に『はじまりのアートマネジメント』(共著、2021年、水曜社)、『グローバルな視野とローカルの思考』(共著、2020年、あるむ)、『マーケティング戦略論』(共著、2008年、芙蓉書房出版)等がある。
ミュージカルや演劇からマーケティングの在り方を学ぶ
愛知大学の太田ゼミでは、主に製品やサービス開発の研究を行っている。学内でも厳しいことで有名だという同ゼミ。かつては一日中、学生たちと議論を交わすこともあったそうだ。
まず2年生の秋に配属が決まり、3年生で本格的に活動が始まる直前のプレゼミの段階で、コトラーらの『マーケティング原理』を読み込む。
「同書は1000ページ近くある、マーケティングの基本書。卒業生からは、“当時は読まされていたけれど、10年経って仕事で役に立ちました”と言われました」と太田教授。どんな業界や領域であっても、大切なのは本質を抉り出すこと。そのためにも、古典ともいわれる名著を理解することが必要なのだと話す。
3年次ではグループワークを中心に、他大学との合同討論会をひとつのゴールとして研究を進め、4年次では卒論に向けた個人研究を行う。
「マーケティングを学ぶ人間は、他人の人生を自分の中で再生できないといけないと思っています」と語る太田教授。学生たちの学びを支えるもののひとつに、演劇がある。
ゼミの選考でも、まず全員に約3時間のミュージカルを観てもらい、グループごとに作品のマーケティングプランを考えるワークを行う。作品の一番良い部分は何か。心がどのように動いたか。それらを言語化する力を身に付けることが目的だ。
「マーケターは人に関心がなくてはなりません。自分が担当商品のターゲットでないから分からない...