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データ分析を身に付け、情報社会を生き抜くスキルを―福岡大学 太宰潮ゼミ

データから分かる顧客の消費行動

「パレートの法則」は値引き商品にも当てはまる。そう話すのはマーケティングを広く研究する太宰准教授だ。POSデータを分析した結果、売り上げの8割は全顧客の2割が生み出しているという「パレートの法則」が、値引き商品の売り上げにも言えるというのだ。「つまり、値引きをしたとしても、お得な商品だけを狙った人が買い占めている。その顧客のために闇雲に値引きをすると店頭価格が下がり、経営状態が悪化してしまいます」と太宰准教授は指摘する。

「パレートの法則」は「メディアへの接触頻度」にも当てはまるという。

太宰准教授は、「Nikkei BP AD Web」(2009年)で雑誌読者に関する研究結果を発表した。3000人を対象に1カ月間で接触したメディアを調査したデータによると、雑誌をほとんど読まない人が大半を占める一方で、ひと月に50誌以上を読む人もいた。この隔たった分布がパレートの法則と一致するという。さらに興味深いのは貯蓄額との関係だ。雑誌をよく読む傾向と、貯蓄額の多さに関係性があるという結果が導きだされたのだ。

「雑誌をよく読む人は、テレビなどの受動的メディアを見ている人に比べて消費が積極的です。それに大量の活字を読むので情報処理能力が高い。いくつかの分析結果から、雑誌読者は情報に敏感で行動範囲も広いということが分かりました」

メディアパワーが強い雑誌に着目し、ゼミでは『日経ビジネス』の誌面を作るという課題を与えたこともある。図やレイアウト、文章も学生が考え、完成したものを日経BP社にプレゼンし、それを添削してもらうのだ。企業と積極的にかかわる授業内容も、ゼミの特徴である。

地元企業と組んだユニークな授業内容

プロサッカークラブ「アビスパ福岡」の販促プロジェクトもその一例。ゼミ生が5人1組の3チームに分かれ、各チームはそれぞれ …

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