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ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

業界標準をつくった「ペヤング」 45年間変わらない味が愛され続ける

(左)1975 (右)2020

「ペヤング」ブランドの「ペヤング ソースやきそば」は1975年、まるか食品が発売を開始。企業名以上に、ブランド名の方が有名になっているまるか食品だが、1929年から乾麺類の製造販売を営む老舗企業だ。

1974年頃、即席麺市場でやきそばブームが起き、同業他社からも相次いでカップ容器タイプのやきそばが発売に。乾麺を販売していたまるか食品は、他社と同じものを追いかけるのではなく差別化が必要と考え開発したのが「ペヤング ソースやきそば」だった。

それ以前のカップやきそばといえば、丸型の容器が一般的だったが、まるか食品では食べやすくソースの混ざりやすさを考慮した四角形の容器を業界で初めて採用した。四角形の容器は、縁日やお祭りの屋台のやきそばがモチーフになっているという。また四角形の容器は、麺60~65gが主流だった当時、麺90gが入る大容量で、その点も話題を呼んだ。容器も量も現在は業界標準となったが、どちらも先駆けて導入したのは同社の「ペヤング」だったのだ。

味に関しても、それまで市場に出回っていたカップやきそばは、粉末ソースタイプが一般的だった。それを、あらゆる研究を重ねて液体ソースを実現。麺との混ざりやすさが格段に上がり、まろやかなコクを再現し、味も向上した。

加えて、当時はすでに容器の中に麺と具材が一緒に入っているのが業界標準だったが、「ペヤング」ではおいしさや保存性を考慮した具材のパック包装を採用。これも現在は業界標準となっている。

まるか食品の小島氏は、ロングセラーとして愛され続ける理由について「味やデザインを変えることなく販売してきたこと」と語る。味を変えないことで「変わらない味」としてファンを定着させてきたが、一方で加工食品としては珍しい攻めた新商品も話題になる要因だという …

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