(左)1975(右)2025
「スナックサンド」が生まれた1975年当時、サンドイッチは家庭でつくられることが一般的。市販のサンドイッチは徐々に増えていたものの、袋入り菓子パンのように携帯して食べることは難しかった。具材が食パンからはみ出したり、具材が傷んでしまったりと衛生上の問題があったためだ。そこでフジパンが考案したのが、持ち運びが容易な日本初の“携帯サンドイッチ”。今年、発売から50周年を迎えた「スナックサンド」がそれだ。
四方を圧着して具材を密閉する独自の製法により、具材がこぼれない状態を実現。当時の食生活に新たな選択肢をもたらした。
斬新な商品として注目を浴び、生産が間に合わないほどの好スタートで幕を開けた「スナックサンド」の歴史だが、時には苦難もあった。競合商品の成功などもあり、最も低い時では市場シェアが0.1%にまで落ち込んだのだ。
この状況を打開すべく、2010年代にはブランドの強みの再定義や、訴求方法の見直しを実施。「ここで行ったパッケージデザインの刷新や記念日の制定といった取り組みが原動力となり、業界シェアは現在の30%を超えるまでに回復しました」とフジパン マーケティング部の浅見奈央子氏は語る...

