味の素が「まだなつ」に提案する 猛暑の時代に食卓を豊かにする新しい工夫

公開日:2025年8月07日

味の素は3月25日、「五季そうさまプロジェクト」を始動。気候変動の影響で長引く夏と食材の旬の変化に着目し、夏と秋の間の暑い時期を新たに五番目の季節「まだなつ」と名付け、この季節を楽しく、快適に過ごしてもらうための取り組みだ。本プロジェクトの背景や狙いについて、「ほんだし」ブランドプロダクトマネージャーの三科光彦氏と「五季そうさまプロジェクト」の発起人である山﨑誠也氏に話を聞いた。

暑さが長引く現代 変化したのは気候だけではない

ここ数年、9月に入っても30℃を超える日が続き、「秋の訪れ」を感じる暇もなく、夏の気配が長引く̶。こうした異常気象が、生活者の食卓にも確実に影響を及ぼしている。例えば、「暑さでキッチンに立つのがしんどい」「秋の食材を見かけても、まだ煮物や炊き込みご飯をつくる気になれない」といった声が消費者の間で多く聞かれるようになったのだ。夏の長期化による料理意欲の低下や食欲不振、食材の旬のずれといった生活者の悩みが顕在化していると言える。

味の素の「ほんだし」ブランドが取り組む「五季そうさまプロジェクト」は、まさにこの現実に着目した試みだ。春夏秋冬という従来の四季構成では対応しきれない昨今の“季節感のずれ”に向...

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異常気象でどう変わる!?商品企画とマーケティング

「猛暑日」が当たり前になりつつある日本。異常気象は私たちの暮らしだけでなく、企業の商品開発やマーケティング戦略にも大きな影響を及ぼしています。本特集では、気候変動によって変わる消費者ニーズや購買行動の変化を整理するとともに、先進企業の取り組みや新しい市場創造のヒントを探ります。さらに、暑さに対応する商品設計、流通、プロモーションの工夫など、持続可能で実効性の高いビジネスのあり方を多角的に紹介していきます。