記録的な猛暑が続く現代において、イオンは気候変動に合わせた新たな取り組み「COOL de ACTION 2025」を発表した。この取り組みはセールスプロモーションの目的にとどまらず、来店客の消費行動やライフスタイルを新たにしたり、さらにはそれを通じた店舗周辺の地域社会全体への貢献を見据えたものだ。売り場の課題とCSRを両立させた本プロジェクトはどのように企画されたのか。イオンリテール 営業企画本部 マーケティング企画部長の竹崎義人氏に話を聞いた。
「猛暑対策」×「夏を楽しむ」2つの仕掛けを両立させ展開
近年の記録的な猛暑は、小売業における来店者数や消費行動に大きな影響を与えている。日本全国に店舗を構えるイオンも例外ではなく、データを見ると夏物商材の展開の早期化と商品量増加の傾向が見られる。さらに、食品の涼味商材が例年より長く9月以降も売れ続けるなど、消費行動の変化が顕著である。
加えて、物価高騰と猛暑という二重の課題により、消費者の「節約志向」と「安全に夏を過ごしたい」というニーズが高まり、イオンはこれらに対応するため販売計画の見直しを余儀なくされている。
こうした背景から、イオンが夏に...