屋外で接するOOH広告は、ことさら気温などの気象環境に合わせたタイムリーな発信ができることで、効果を発揮しやすい媒体だ。OOHがDOOHとなったことで、タイムリーさを備えた発信の可能性は広がっている。ここでは気象データ連動のOOH広告の可能性について、LIVE BOARD クライアントサービス部 ディレクターの西中村洋巳氏が解説する。

気象データとの連携進化で広告表現の多様化にも寄与

近年OOH業界、特にデジタルOOH領域において、リアルタイムの気象データをトリガーにして広告を配信する仕組みが整備され、各社で活用され始めています。

具体的には、「気温30℃以上」「雨天時」「UV指数が高い日」など特定の気象条件に応じて広告を配信する手法です。天気や気温、UVや花粉指数などによって広告を出し分けるウェザーターゲティングや、天気予報の横にL字型で広告を配信する気象情報連動クリエイティブといった、気象データを用いた広告配信などが可能になっています。

従来、OOHはターゲティングが難しいとされてきましたが、現在は位置情報に紐づいた性別・年代といったデータの活用が可能になり、ターゲティングされた広告配信が...