広告を取り巻く環境が大きく変わる中で、宣伝部門に求められる役割も大きく変わりつつあります。広告戦略のプロフェッショナルとしてだけでなく、デジタルも含めたマーケティング全般へと、期待される役割は大きく広がりつつあると言えるでしょう。今、まさに社会環境は変化の途上。宣伝部も、それに合わせた変革の真っただ中にあります。だからこそ、宣伝部門にとって広告戦略の策定のみならず、組織体制や人材育成も大きな課題になっています。
前例が通用しない時代に、宣伝部門を率いるリーダーの皆さんは、どのような意識と戦略で、この状況に立ち向かおうとしているのでしょうか。注目44社の宣伝部長に、広告戦略の方針を聞きます。
宣伝部門の今年の注力領域や注力媒体、抱える課題や、外部パートナーに求める役割・スキルについて聞いたアンケートへの回答を一覧で紹介する。回答項目は、【1】所属する部門人数・平均所属年数、【2】部門に不足していること・強化が必要なこと、【3】管轄業務、【4】注目の話題・手法(2つまで選択)、【5】2018年に注力したい施策・領域(3つまで選択)。
37 ピップ

戦略マーケティング部
兼 プロダクトマーケティング第一部 部長
藤木 慎二(ふじき・しんじ)
1996年入社。卸事業(卸営業)、経営統括室、卸事業企画、営業推進部(メーカー営業課長)、マーケティング部課長・部長を経て、2017年より現職。
顧客と接点持ち続けられる施策を
新奇性の高い商品も、消費者に認知されなければ無駄になる。広告・宣伝部門は企業と消費者をつなぐ重要な部署。購買意欲向上につながる結果を出し、継続的に投資を行い顧客との接点を持ち続けられる環境を維持したい。
部門人数と平均所属年数 | |
---|---|
部門人数 | 30人 |
平均所属年数 | -年 |
今年注力したい施策・領域
● 企業のブランド価値を向上させること
● 商品の売上を宣伝施策で高めること
● 見込み客の発掘(リードジェネレーション)
38 ポーラ

宣伝部
部長
渡邉 和子(わたなべ・かずこ)
2008年商品企画部課長、2012年宣伝部制作企画チーム課長を経て、2014年より現職。
プロデュース&ディレクション力の強化目指す
情報接触環境、テクノロジー、価値観多様化が進む中で新しいコミュニケーションの手法開発が必要だがスピード感含めてうまくできていない。統合的なプロデュース力、ディレクション力、プレゼン力の向上。
部門人数と平均所属年数 | |
---|---|
部門人数 | 27人 |
平均所属年数 | 約3年 |
今年注力したい施策・領域
● 企業のブランド価値を向上させること
● 海外市場向けの宣伝・ブランディング施策
● 部門内の人材育成
39 ポッカサッポロフード&ビバレッジ

マーケティング本部
執行役員 本部長
高橋 勝博(たかはし・かつひろ)
2004年4月量販部 課長、2006年1月中四国支社 支社長、2009年4月広域営業統括部 広域量販営業部 部長、2017年4月より現職。
ビジネスフレームワークの活用を推進
マーケテイングの本質を理解し、基本的なフレームワークを身につける。特に「戦略志向」 …