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ブランドマネージャー60人の戦略と課題【2】江崎グリコ、エバラ食品工業、大塚製薬、カネボウ化粧品ほか

公開日:2017年7月02日

厳しい環境下でも、新しい顧客を開拓し、新しいブランド価値を発信し、支持を集め続けているブランドがあります。こうしたブランドを統括するマネージャーに、現状の課題から担当ブランドの戦略、注目のマーケティング手法や消費トレンド、最新の取り組みまでを聞きました。

※社名50音順で掲載

    07 高濃度ビフィズス菌飲料BifiX1000α【江崎グリコ】

    皆の"実感"を共有することで
    ブランドへの信頼を高める

    マーケティングのコンセプト
    BifiXの効果への期待を高め、体感してもらい、それを見える化する。この3段階を通して、腸で増殖する特別なビフィズス菌BifiXだからこそ実現できる、「腸が変わり、体質が変わること」の実感を促し、ブランド信奉者を増やしていく。

    注目のメディア・手法
    BifiXの強い効果や特別な働きを短時間で理解することは難しいので、目的を持った人が集まるコミュニティの中で、繰り返し伝え、しっかり理解していただきたい。実際に、多くのファンから喜びの声をいただいているので、その1対1のやり取りを共有し、皆で工夫したり励まし合ったりする、健康になるためのコミュニティをつくりたい。

    最大の課題
    ビフィズス菌BifiXだからこそ実現できる「腸の変化、体質の変化」を知ってもらう、理解してもらうことが難しい。



    テレビCM。ビフィズス菌BifiXが腸内で増殖し、腸の動きを良くすることをたくさんの子どもたちを使い表現しました。

    注目の消費トレンド

    1 ミレニアル世代
    2 サントリー「GREEN+」
    3 技術の進展(遺伝子診断、ライフログなど)

    乳業マーケティング部
    ブランド担当
    齋藤康雄

    ビフィズス菌の基礎研究を10年担当したのち、自ら開発したビフィズス菌BifiXを使った商品のマーケティング担当に。

    08 本生シリーズ【エスビー食品】

    高級タイプのチューブ入り香辛料
    30周年の今年は香りへのこだわりを追求

    マーケティングのコンセプト
    1970年、日本で初となるチューブ入り香辛料を世の中に送り出したエスビー食品が、1987年に本物の美味しさを追求して発売したのが高級タイプのチューブ入り香辛料「本生シリーズ」です。発売30周年を迎えた今年、香りへのこだわりを追求。チューブ入り香辛料No.1ブランドとしてさらなる進化を遂げました。

    注目のメディア・手法
    一人でも多くのお客さまに、香辛料の良さを伝えることが重要と考えます。動画サイトやSNS活用はもちろんのこと、今後一層の拡大を見込める和食関連商品については、商品パッケージにQRtranslatorを活用し、多言語による和食文化・香辛料情報の発信を行いたいと考えています。

    最大の課題
    チューブ入り香辛料は高級・低価格・大容量など選択肢が多様化してきています。高級タイプである本生シリーズのコンセプト「より生に近い本物の美味しさの追求」を具象化し、分かりやすく伝えていくことが今後の課題です。



    発売30周年を迎えた本生シリーズ。「最香(さいこう)の贅沢」をプロモーションコピーとして、香りへのこだわりを追求。

    注目の消費トレンド

    1 プレミアム消費
    2 1分料理動画
    3 マストドン

    商品部
    商品企画ユニット
    大町政幸

    2000年入社。営業として全国各地の量販店を担当し、2017年4月より現職。香辛料カテゴリーを担当。

    09 浅漬けの素【エバラ食品工業】

    商品ラインアップとパッケージを刷新
    浅漬けに対する健康イメージを醸成したい

    マーケティングのコンセプト
    「浅漬けの素」は、お好みの野菜を漬けるだけで、彩りの良い副菜を手軽につくることができる「野菜 漬け込み調味料」です。この春、「浅漬けの素 さわやか甘酢」をラインアップに追加し、新パッケージにリニューアルしました。子どもに人気のお肉メニューに合わせた、カラフル野菜のおしゃれ浅漬けを提案しています。

    注目のメディア・手法
    モーメント配信。既存のコミュニケーション以外のタッチポイントで購買の意思決定要因を形成できるのではないかと思っています。担当商材が青果価格などの外部要因に左右される傾向があるため、お客さまにタイムリーな提案をしていきたいです。

    最大の課題
    浅漬けに対する健康イメージです。浅漬けは塩分が高いというイメージが強いですが、浅漬けの素を使うことで、野菜を美味しく、健康的に食べられるというイメージを醸成していきたいです。



    新CMでは子どもに大人気のイモトアヤコさんを初めて起用し、SNSで発信したくなるような魅せる(フォトジェニックな)浅漬けを展開しています。

    注目の消費トレンド

    1 働き方改革(在宅時間の増加、家事分担)
    2 インターネットテクノロジーの変化
    3 住まいの変化(住宅面積の縮小)

    マーケティング部
    松岡祐那

    2011年入社。主に量販店への営業を担当し、2015年4月よりマーケティング部に所属。菜まわり調味料ブランドを担当。

    10 シーブリーズ【エフティ資生堂】

    デジタル中心のマーケティングを展開
    若者の変化を捉えた施策を実行したい

    マーケティングのコンセプト
    シーブリーズは若者たちの毎日に向けて爽やかな瞬間を提供するブランドです ...

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この記事が含まれる特集

60社のブランドマネージャーの戦略

あらゆる市場でコモディティ化が進み、また消費者のライフスタイル・価値観の多様化や消費行動の複雑化が加速する中、ブランドにとって「選ばれる存在であり続けること」はますます難しくなってきています。さらに近年では、デジタル広告のメディアプランニング・バイイング業務が自動化する中、知らず知らずのうちにブランドが毀損される恐れがあるなど、ブランドマネジメントにおける新たな課題も出てきています。
本特集には、そんな環境下、ブランドを守りながら熟成・成長させていくミッションを担っている60人のブランドマネージャーの皆さんが登場。抱えている課題から、注目のメディアやマーケティング手法、気になる消費動向、そして最新の取り組みまで、ブランドの「今」と「これから」について伺いました。厳しい環境下でも、消費者から愛され続けるブランドを率いるリーダーは、ブランドを取り巻く環境をどう捉え、どう波に乗り、どう壁を乗り越えようとしているのでしょうか。

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