誰かを支えるためにマーケティングの力を全力で使う

公開日:2026年5月29日

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  • マスメディアン

第一線のマーケター・クリエイターが明かす、キャリアアップの奥義。今回は、スヴェンソンでメンズ事業部 マーケティング部マネージャーを務める北島寛之さんにこれまでのキャリアについて伺いました。良い転職は、良質な情報を入手することから始まります。「こんなはずではなかったのに…」とならないための、転職情報をお届けします!

Q.学生時代、なぜ広告の仕事を志したのですか?

学生時代の私は、「意識高く勉強するタイプ」ではなくて…。法学部に在籍していたものの、音楽や古着屋巡りなど、カルチャーに浸る時間のほうが長かったと思います。広告界を志したのは、『宣伝会議』がきっかけでした。広告をカルチャーのひとつとして楽しみ、「こんな世界で働けたらおもしろいだろうな」とワクワクしたことを覚えています。

新卒で入ったのは社員30名ほどの小さな制作会社。大手広告会社と組んでナショナルクライアントの案件を担当し、イベントや店頭プロモーションなど幅広い仕事を任せてもらいました。華やかに見えた世界は、実際には泥臭い段取りや推進力が必要。そのギャップに戸惑いましたが、自分の手掛けた仕事がテレビや新聞で紹介されると、苦労が報われた気持ちになりました。

Q.その会社が突然事業縮小をした?

はい。1年半勤めたときでした。その後は、不動産業界の企業に在籍しつつ、新事業のような形で広告の仕事を続けました。制作の実務は前職でお世話になったデザイナーやコピーライターにお願いし、私は営業と企画に専念。ひとりで1日100本の営業電話をかけ、制作の段取りに追われる日々。当時は、若さと、信頼できる仲間たちに助けられていましたが、正直、綱渡りの毎日でした。とにかく目の前の仕事に食らいつくしかありません。

ときには、広告の枠を超えた仕事にも挑戦しました。例えば、ある重機メーカーからは、営業活動の改善のコンサルティングを求められました。経験はありませんでしたが、必死に考えて提案しました。駆け出しからこの頃までに培った、「まずは動く」「必要なことを見極め、人の力を借りながら仕事を前に進める」姿勢は、今の私を支える大切な土台になっています。

Q.事業会社のマーケターに転身した理由を教えてください。

ひとつは、施策の成果に責任を負いたいと思ったこと。キャンペーンの企画や施策を提案して、納品したら終わり、という仕事だと、中長期的な成果を確かめられず、次第に物足りなさを感じるようになっていたからです。

もうひとつがスピード感。外から課題が見えても、相談されていない領域には手を出せません。事業会社のマーケターなら、「こうすべきだ」と思えば自分で動ける。そのダイナミズムに強く惹かれました。

転職先に選んだのは大手通販化粧品企業。化粧品や健康食品はプロモーション次第で売れ方が大きく変わる、マーケターの力量がダイレクトに成果につながる商材だからです。

それまでは担当領域はプロモーションが中心でした。事業会社に入社したことで、商品開発やリサーチ、データ分析、売り方の見直し、さらには商品の改善まで、課題に合わせて選べる手段が一気に広がりました。この幅の広さに触れたことで、マーケティングの世界が立体的に見えるようになり、自分の視野も大きく広がったと思います。

Q.様々な経験を経てキャリアの軸は見えた?

4年間勤めた後、大手光学機器メーカーに転職し、宣伝チームのマネージャーを務めました。上場企業でしたから、消費者だけでなく地域社会や従業員など幅広いステークホルダーと向き合い、社会的責任を意識しながらマーケティングに取り組む必要がありました。

その後、コロナ禍で早期退職し、思い切ってイギリスへ留学。帰国後はSNS運用会社での実務や、再びフリーランスとしての活動も経験しました。こうした3年間を経て自覚したのは、私には事業会社での仕事が向いているということでした。良いサービスを提供している会社で、その価値を伝えることで、誰かの人生を良い方向に動かす「出会い」をつくりたい。その思いに合致したのが、2024年に入社したスヴェンソンでした。

薄毛は、人に相談しづらいと感じる方も多い領域です。だからこそ、ウィッグという商材には社会的な意義があります。これを世の中に届けることで、気持ちが前向きになる人や、ときには「救われた」とおっしゃる人もいる。マーケターとしての社会貢献になると考えました。

スヴェンソンは、2025年にマーケティング戦略を刷新しています。ウィッグ業界のコミュニケーションは、コンプレックス訴求が主流です。一方でスヴェンソンでは「なりたい姿」を応援する、「自分を磨く術(スヴェ)がある。」というタグラインで技術力と品格を表現するコミュニケーションを展開。企業として大切にしている思いをブランドメッセージとして発信できました。

ブランドメッセージの刷新や広告改善に取り組むなかで、お客さまだけではなく社員からも「会社に誇りを持てるようになった」と言われたときには、本当に胸が熱くなりました。あらゆるステークホルダーが「このブランドがあって良かった」と思える状態をつくること。それが、私がこれから取り組む、マーケターとしてのひとつの到達点になる気がしています。

株式会社スヴェンソン
メンズ事業部 マーケティング部
マネージャー
北島寛之氏

2008年に大学卒業後、広告制作会社などを経て2012年に大手通販化粧品企業へ入社。事業会社のマーケターに転身する。2016年、大手光学機器メーカーへ転職。レンズのサブスクサービス立ち上げなどを実現。コロナ禍で早期退職し、イギリスで語学とマーケティングを学ぶ。帰国後、SNS運用会社でのコンサルティング業務やフリーランスなどを経て、2024年6月より現職。

聞き手
株式会社マスメディアン
取締役
国家資格キャリアコンサルタント
荒川直哉

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名以上の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT 企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

    お問い合わせ

    株式会社マスメディアン

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