ミレニアル世代やZ世代が市場の中心となり、消費者の価値観が多様化する中、情報収集行動も大きく様変わりしている。その一例が、インターネット上で明確な目的を持たずに情報回遊を行う生活者が増えているということだ。こうした中で企業はどのような戦略を取るべきなのか。2024年に共著『偶発購買デザイン「SNSで衝動買い」は設計できる』(宣伝会議)を上梓した宮前政志氏が解説する。
ブランドとの出会い方は「検索」から「探索」へ
消費者の価値観は、かつてないほどに多様化している。従来の「機能」や「価格」を声高に謳い、企業主語で便益を押し出すブランド戦略は、すでに持続的な成長を約束するものではなくなった。SNSを自在に操る世代が市場の中心となった令和時代、ブランドとの出会いは「検索」から「探索」へと確実に移行した。「偶然の体験」「共感」「発見」、それらが購買の新たな起点となる時代である。企業ブランドとユーザーブランドがどのように融合していけばよいのか、「ボンタンアメ」の事例を交えながら、ブランド戦略の最前線を考察したい。


