性別を超えて広がる新たな絆のかたち
かつて物語の世界で「真の友情」といえば、男性同士の熱く深い結びつきを指すことがほとんどだった。例えば、名作『さらば友よ』(1968)のラストシーンで、多くを語らず、ただ煙草の火だけが交わされるように。背中を預け合い、命を懸けて目的を果たす。言葉にせずとも互いの不器用な魂を理解し合う。こうした関係性は「ブラザーフッド(男性同士の深い絆)」と呼ばれ、エンタテインメントの王道として君臨してきた。
その一方で、女性同士の関係性は残念なことに、これまでは「女の敵は女」などと揶揄され、「女性の間には本当の友情...

