「日本の女性は、美しい。」のコピーとともに一時代を築き、ヘアケア市場を牽引してきた「TSUBAKI」。ブランド誕生20周年を機に、現代女性のインサイトを掘り下げ、長年培ってきた「艶髪」の価値を再定義した。時代が変わる中で、ロングセラーブランドは自らの資産をどのようにアップデートし、新たなカテゴリーエントリーポイント(CEP)を見いだすべきか。ファイントゥデイの赤阪裕実氏に話を聞いた。
現代女性の隠れた葛藤「自己解決プレッシャー」
2006年の誕生以来、一貫して「艶髪」という価値を追求してきたヘアケアブランドの「TSUBAKI」。艶のある美しい髪は、単なる外見の美しさにとどまらず、内なる自信や前向きな気持ちにつながっていく。女性の社会進出が進んでいた当時、こうした力強いエンパワーメントのメッセージは世の中に深く響いた。2021年に資生堂からの事業承継に伴い、ファイントゥデイへと引き継がれた同ブランド。誕生から20年となる節目を機に、同社の赤阪裕実氏は現代女性を取り巻く環境を見直すなかで、新たなインサイトに辿り着いたと明かす。
「生き方や働き方の選択肢が多様化したことは、前向きな変化ですが、同時に一人ひとりが自分で判断し、自分らしい在り方を模索し続ける時代にもなりました。『選択肢が増えたことで、本当に生きやすくなっているのだろうか』。この...


