“かわらない味”を守り続け価値へと変えた50年の歩み

公開日:2026年3月11日

  • 東洋水産「マルちゃん焼そば 3人前」

(左)1975年の発売当時 (右)2026年現在

東洋水産が「マルちゃん焼そば 3人前」(チルド麺)を発売したのは1975年。2025年11月に50周年を迎えた。発売当時は、焼そばといえば、お祭りの屋台や外食で食べるものだった。業務用の焼そばソースを扱っていた同社では、焼そばの人気が高まってきたことを受け、「家庭でも手軽に楽しめるように」と、麺とソースを組み合わせた市販用商品を発売した。

「3人前」を選んだのには理由がある。まず、1人前や2人前よりも“お得感”があること。2つ目は、一般家庭で普及しているサイズのフライパンで、肉や野菜と共に炒めても調理しやすい量であること。3つ目が、1975年当時の1世帯あたりの平均人数が3.28人であり、家族で食べるのにちょうど良い量だったという点だ。消費者の暮らしに寄り添う発想が、商品設計の根幹にあることがうかがえる。

この3人前という設計は今も変わっていないが、変わっていないのはそれだけではない。焼そばの決め手となるソースの味わいは、発売から50年間、変更されていない。また麺についても、ほぐれやすさなど細かな改良は行ってきたものの、基本設計は大きく変えていない。パッケージも同様で、2014年にマルちゃんマークのカラーや大きさの調整は行ったが、発売当初とほぼ同じ姿を保っている。味も見た目も変わらないこと...

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