身をもって感じた婚活産業 配偶者への止められない高望み
2019年の春から2年ほど、私は婚活に挑んでいた。当時の年齢は42歳だったが、曲がりなりにも公立大学准教授という安定職業に就いており、年収は1000万円を超えている。とんでもない高望みをしない限り結婚相手はすぐ見つかると考えていた。しかし、毎週のように婚活パーティーに足を運び、1年後には結婚相談所にも入会して、人生で経験したことがないほど短い期間で異性と出会い続けた結果、そんな考えは甘すぎることを思い知らされた。今思い出してもつらい2年間だったのだが、婚活現象に身を置き、研究者とし...