カルビーで社外との協働により新商品を開発する組織「Calbee Future Labo(カルビーフューチャーラボ)」。「圧倒的顧客志向」を理念とする同組織では、どのような手法で顧客の声を集め、商品化しているのか。「Calbee Future Labo」部長の大塚竜太氏に聞いた。
Calbee Future Labo
Philosophy
「圧倒的顧客志向」
設立
2016年10月
人数
7名
メンバーの専門領域
商品開発、マーケティング、営業など

CFLオフィスの様子。
「一緒に新商品作りませんか?」一般消費者をサポーターに起用
2016年にカルビーが設立した「Calbee Future Labo(CFL)」。CFLはカルビー創業の地である広島県を拠点とし、同社の新たな柱となるブランド・商品を開発すべく活動している。
カルビーでは約10年周期でヒット商品に恵まれてきたが、2006年の「じゃがビー」から10年以上経ち、サイクルが乱れ始めていた。そのため、新規ブランドに注力する組織として、CFLはスタートしたという。
CFLでは、「消費者が何に困っているのかをとことん知らなければ、購入される商品はつくれない」との考えから「圧倒的顧客志向」を理念に掲げている。また、できるだけ社外の視点を取り入れ、既成概念にとらわれない商品を生み出すこともCFLのコンセプト。この2点を実践すべく、同社では「サポーター」制により消費者のインタビューを商品開発の起点としている。
「CFL設立当時は、広島の街中で『一緒に新商品作りませんか?』と書いたカードを配ってサポーターを募っていました。このカードは名刺交換の際にお渡しするなど、今も活用しています」とCFL部長の大塚竜太氏は話す。ほかにもWebなどを活用して協力してくれるサポーターを募集し、サポーターに対してインタビューを実施。CFLでは広島県内の大学とも連携し、CFLのメンバー以外に、学生を研究生(インタビュアー)として起用しているという。
「サポーターの...