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米国広告マーケティング事情

コロナ禍の不安からヒーリング商品が流行 癒し効果を約束する広告出稿が増加

新型コロナウイルス感染の第2波を経て、秋には新規感染者数も減少し、落ち着きを取り戻しつつあるアメリカ。しかし、今後も続くと思われる景気停滞や雇用不安を考えると、日常生活におけるストレスは増すばかりだ。CDCの8月調査によると、米国人の約4割が不安や鬱に悩まされているという。そこで少しでも精神的苦痛を軽減しようと、癒し系グッズ・アプリ・カウンセリングなどが広告出稿を増やしていると複数のメディアが伝えている。

オンラインでのメンタルヘルスケア インフルエンサーからのアドバイスも

ストレスや精神不安を和らげる方法のひとつが、専門家によるカウンセリングだ。今、アメリカでは、カウンセリングやセラピーをオンラインで提供する企業が注目されている。そのひとつTalkspaceは、さまざまな悩みに応じて専門のカウンセラーやセラピストを紹介。同社のインスタグラムでは、カウンセラーの顔写真つきで、「学校や職場に戻るときの不安感や不透明感を私に話してください」と発信した。

別会社のPlushCareでは「病院が閉まり、困っている人をたくさん見かけます。あなたに信頼される質の高いケアを供給することが私たちの仕事です」と呼びかけている。

そして、非営利団体のAdvertising Councilは、Z世代をターゲットに、インフルエンサーを使って孤独感を癒すキャンペーンを行った。人気ラッパーのAkinyemi、歌手のメーガン・トレイナーなどがYouTubeで「なかなか会えない友達に“どうしてる?”と声をかけて」と友人同士で近況を確認し合うよう呼びかけた。同様に、TikTokでも著名インフルエンサーが「家で退屈?音楽をきいたり本を読んだりしてみよう」と長いひきこもり生活に気分転換のためのヒントを与えた。

(1)Talkspace

カウンセリングやセラピーをオンラインで提供するTalkspace。インスタグラムでは、同社のカウンセラーの顔写真つきで、コロナ危機による不安感を取り除くメッセージを発信している。

(2)Advertising Council

10代から20代のZ世代を対象に、インフルエンサーを起用したキャンペーンを行っている。ターゲットの身近な存在であるインフルエンサーからメッセージを発信することで、孤独感を癒す狙いがある。

ストレス軽減アプリが流行 著名人を使用したキャンペーンも

ストレス軽減や睡眠促進のため開発されたアプリも、SNSなどで積極的に広告を展開している。

その中のひとつであるCalmのインスタグラムでは...

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先進企業の最新事例を現地から松本泰輔氏がレポートします。