システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

システムリニューアルに伴いログインIDのパスワードを再設定ください。

新しい「メディアの教科書」

テレビとデジタル、それぞれの役割による統合的なコミュニケーション

  • 並河進氏(電通デジタル)

電通デジタルは2017年4月にデータ・AIとクリエイティブの融合を目指した「アドバンストクリエーティブセンター」を立ち上げ、並河進氏が部門長に就任した。デジタルとクリエイティブに関わる並河氏が今の立場から見た、「テレビ」の役割とは。

電通デジタル 執行役員 エグゼクティブクリエーティブディレクター アドバンストクリエーティブセンター部門長 並河 進氏
京都造形芸術大学 客員教授。2018年度グッドデザイン賞審査委員。東京コピーライターズクラブ会員。著書に、『Social Design 社会をちょっとよくするプロジェクトのつくりかた』(木楽舎)、『ハッピーバースデイ 3.11』(飛鳥新社)他多数。

クリエイティブとデジタル 距離のあった2者を結ぶ

「アドバンストクリエーティブセンター」は、2017年に電通デジタルで立ち上げたクリエイティブ専門組織で、約90人が所属している。メンバーの内訳はマス広告を経験した電通出身者が半分で、もともとネット専業の広告会社でバナー広告のPDCAを回していたメンバーやエンジニアが所属してひとつの組織として活動をしている。

立ち上げのきっかけは、デジタルマーケティングの世界とクリエイティブの世界に距離があると感じていた並河氏が、双方の橋渡しができないかと考えたこと。「データ・AIとクリエイティブの融合」を目指してスタートした。

「現在の活動は大きく分けて2つあります。ひとつは電通には『People Driven DMP®』というパブリックDMPがあるので、そのデータを基にターゲットのインサイトを細かく見て、それに基づいた表現をつくること。アドバンストクリエーティブセンター独自のやり方としては、認知を広げて好意度を上げ、さらに購買に至るまでのところを、フルファネルでKPIを見ながら表現をつくっていく取り組みをしています。もうひとつは、過去の配信データを基に、より生活者一人ひとりに最適化された表現を自動で生成する取り組みをしています …

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!

この記事が含まれる特集

新しい「メディアの教科書」

かつて広告実務の教科書では、テレビは「認知」媒体、新聞は「理解」を促進し、「雑誌」や「ラジオ」は「絆」を深めることに秀でているといった、各マスメディアの広告メディアとしての特性解説がなされていました。

インターネット、SNSが登場したいまの環境においても、それぞれのマスメディアが持つ機能や役割は変わらないのでしょうか。インターネットがマスメディアの役割を代替するといった悲観論ではなく、インターネットが浸透したからこそ、生まれる既存メディアの新しい機能や役割があるのではないでしょうか。今号では、「新しいメディアの教科書」をテーマに、現在の環境における「主要メディアの役割」を各界の有識者が再定義。さらに広告実務の現場で、いま「メディア」というものがどのように理解され、活用されているのか、事例も交えながら解説していきます。