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60社のブランドマネージャーの戦略

ブランドマネージャー60人の戦略と課題【5】セメダイン、ダイソン、日産自動車、日清食品ほか

厳しい環境下でも、新しい顧客を開拓し、新しいブランド価値を発信し、支持を集め続けているブランドがあります。こうしたブランドを統括するマネージャーに、現状の課題から担当ブランドの戦略、注目のマーケティング手法や消費トレンド、最新の取り組みまでを聞きました。

※社名50音順で掲載

    31 JINS SUNGLASSES【JINS】

    グローバルにおいて、商品・ブランド名に加え
    企業姿勢やブランドの性格も理解浸透させたい

    マーケティングのコンセプト
    商品を通じてモノづくりにかける想いや、ブランドの世界観を伝える。

    注目のメディア・手法
    これまでより精緻にプランニングされたメディアミックス。自社メディアとペイドメディア、リアル店舗とデジタルなど、これまでのような同一クリエイティブをメディア違いで展開するということではなく、メッセージ到達の奥行、チューニングまで含めて丁寧に設計する必要があると感じています。

    最大の課題
    ブランドや商品名といった単純認知だけでなく、企業姿勢やブランドの持つ性格の理解浸透を、グローバルブランドとして各国でイメージの差がない形でいかにコミュニケーションしていくか。



    サングラスをかけて出かける非日常感、見る風景の爽快感を、活字を用いずビジュアルで表現。サングラスをかけたい気分を醸成した。

    注目の消費トレンド

    1 カラー、素材感など情緒側面への回帰
    2 中価格帯商材台頭の行方
    3 反グローバリゼーション、ナショナリズム

    マーケティング室
    マネジャー
    柳原磨里

    2009年入社、Air frameやJINS SCREENなどの担当を経て、2017年より現職。

    32 セメダインスーパーXゴールド【セメダイン】

    つける/なおす際の第一想起率の向上がテーマ
    エバンジェリストとしての活動も強化したい

    マーケティングのコンセプト
    当該商品のブランド認知率向上を徹底させ、つける/なおす際の第一想起率を上げていくことをテーマに活動しています。接着剤という商品全般においては、より多くの人が「ちゃんと選べる」「ちゃんと使える」ように、メーカーとしてエバンジェリストとしての活動も強化していきたいと考えています。

    注目のメディア・手法
    一層のブランド認知拡大のためにはCMなどのマス広告が不可欠ですが、それと同時に、接着剤は使う方のエクスペリエンスが重要な商品なので、ベタにサンプリングやワークショップなどのイベントが大切。また、それができない場合の疑似体験提供価値としての動画プロモーションは重視していきたいと考えています。

    最大の課題
    発売から年月が経ち、それなりに売れていることによる、社内や流通全般に漂う停滞感や関心度の低下。



    昨年度公開したスペシャルサイト。Twitter、Facebookともに1000件以上の拡散を獲得し、今なお多くの訪問者数を獲得し続けている。

    注目の消費トレンド

    1 Amazon Echo
    2 DPZが開催しているヘボコン
    3 邪魔にならないWeb広告とは

    広告宣伝グループ
    課長
    手塚 努

    セメダイン入社後、営業や商品企画を経て現職。「口動かすより手を動かせ」が口癖。耳年増で頭でっかちなマーケティング論者は不要が持論。

    33 Dyson Supersonic ヘアードライヤー【ダイソン】

    新商品の認知・信頼も高めたい
    日本人の悩みをどう解決できるのか訴求

    マーケティングのコンセプト
    日本人のより良いスタイリングのために、2017年5月に改良発売した製品の機能について、テクノロジーだけでなく、日本の消費者の悩みをどう解決できるかにも焦点を当ててコミュニケーションしています。また、日本人のインフルエンサーをデジタル・ソーシャルで起用し、ブランドに対する興味喚起を強化しています。

    注目のメディア・手法
    USやUKでは、有名なセレブリティのSNS上に登場するなど注目度も高いので、そのような情報を日本のソーシャルメディア上で活用することで、効果的なブランディング強化ができないか、模索しています。

    最大の課題
    ダイソンは、掃除機や羽根のない扇風機・空気清浄器のブランドとして認知・信頼が非常に高い一方、発売から1年のヘアードライヤーは、まだ十分な認知が取れていないことが課題です。



    人気ミュージシャンのシシド・カフカさん出演のビデオをデジタル・ソーシャルでオンエアしました。

    注目の消費トレンド

    1 女性の社会進出に伴う購買行動の変化
    2 ─
    3 ─

    マーケティング
    マーケティングディレクター
    Tammy Ng

    Dyson Supersonicの新発売からコミュニケーション開発に携わる。

    34 ダイドーブレンド【ダイドードリンコ】

    時代に合った缶コーヒーの美味しさを提供
    ブランドロイヤリティを高めるSNS活用に注目

    マーケティングのコンセプト
    ダイドーブレンドは、2016年秋よりキャンペーンスローガン「『おいしい!』は、ブレンドで進化する。」を掲げ、独自のブレンド技術でワクワクするような缶コーヒーの美味しさを提供し続けるブランドの魅力を訴求しています。ロングセラー商品だけでなく、新たな取り組みも行い、時代に合った美味しさを生み出し続けます ...

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この記事が含まれる特集

60社のブランドマネージャーの戦略

あらゆる市場でコモディティ化が進み、また消費者のライフスタイル・価値観の多様化や消費行動の複雑化が加速する中、ブランドにとって「選ばれる存在であり続けること」はますます難しくなってきています。さらに近年では、デジタル広告のメディアプランニング・バイイング業務が自動化する中、知らず知らずのうちにブランドが毀損される恐れがあるなど、ブランドマネジメントにおける新たな課題も出てきています。
本特集には、そんな環境下、ブランドを守りながら熟成・成長させていくミッションを担っている60人のブランドマネージャーの皆さんが登場。抱えている課題から、注目のメディアやマーケティング手法、気になる消費動向、そして最新の取り組みまで、ブランドの「今」と「これから」について伺いました。厳しい環境下でも、消費者から愛され続けるブランドを率いるリーダーは、ブランドを取り巻く環境をどう捉え、どう波に乗り、どう壁を乗り越えようとしているのでしょうか。