「のれん」から考える、企業の見えない価値

公開日:2026年9月30日

「のれん」という言葉は、もともと店先にかかる布のことでした。それがなぜ、企業の価値を語るキーワードになっているのか。3つのキーワードから、そのつながりを読み解きます。

のれん

のれん(暖簾)は、もともと日除けや防寒のための実用品でした。やがて屋号や家紋、店名が記され、店を示すサインとなり、長年の商いを積み重ねる中で、信用、評判、顧客との関係、店の格といった、目には見えない商売上の価値までも象徴するようになりました。「のれん分け」という言葉にも、店が長年培ってきた信用や商いの価値を受け継ぐという考え方が表れています。

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見えない価値を確かな強みに変える 広報・IRの役割とは

人的資本、知的財産、サステナビリティ、組織文化──。企業を評価するうえで、財務諸表には表れにくい情報への関心が高まっています。投資家だけでなく、顧客、従業員、取引先など、さまざまなステークホルダーが企業を見るなかで、何を開示し、どのように説明するかは、経営にとっても重要なテーマになっています。ただ、非財務情報を数多く開示すれば、その企業の将来性や競争力が伝わるとは限りません。重要なのは、それぞれの情報が事業とどう関係し、どのような成長につながるのかを示すことです。財務と非財務を別々に語るのではなく、両者をつなぎ、一貫した企業像として伝えることが求められています。本特集では、この課題を「ブランド・エクイティ・ストーリー」という視点から考えます。財務と非財務を結ぶ考え方、投資家との対話、自社固有の価値の言語化やブランド再定義など、複数の角度から企業価値をめぐるコミュニケーションを捉えながら、広報・IRがその接点で果たす役割を、理論と事例の両面から探ります。

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