創業50周年を迎えた文具メーカーBANIWAで粉飾決算が判明。社長の橋川亨が財務部長の富樫雄介に指示し、不正操作された額はおよそ35億円。橋川の背後には香港の投資グループの影。追及に開き直る橋川をよそに、常務執行役員の荻原磯路を中心に広報部長の舟屋総司、広報部員の吾妻晋太郎らは対策を協議する。
昨年、創業50年を迎えた文具メーカーのBANIWA。6月の決算を前に、35億円もの粉飾決済が判明した。役員らは、取引銀行である九州中央銀行から財務担当役員として乗り込み、現在の社長となった橋川亨を追及するが悪びれるそぶりはない。広報部の吾妻晋太郎は、今後のメディアの追及を想像して総毛立っていた。