顧客情報管理やセキュリティシステム開発を手がける大阪データ通信。内部告発により、顧客管理を代行させていた北梅田サービスの子会社・山野辺セキュリティシステムから顧客データが流出・不正売買されていることが発覚。対策に追われる広報室の香川涼介のもとに、一本の電話が入る。
創業から40周年を迎えた大阪データ通信。銀行やクレジット会社などの顧客情報管理やセキュリティシステムの開発を手がけている。静岡支社から大阪本社の広報部へ単身赴任中の香川涼介はある日、同僚の名志村仁と立ち寄ったカフェで、システム開発部の社員の「データが売られている」という言葉を耳にした。