広報コンサルティングを手がける「咲良広報オフィス」の立ち上げから10年。8人の社員を抱える咲良修一のもとに、創業当時、横柄な態度で接してきた小角自動車広報の長谷部から電話が入る。小角自動車で二度目となる役員の不祥事が起きていた。相談に訪れた長谷部は、頑なに記者会見以外の選択肢を求めるが……。
広報として勤めた企業を退職し、たった一人で広報コンサルティング会社を立ち上げた咲良修一。起業から10年が経ち、8人の社員を抱えるまでになったある夏の日、10年前の記憶がふいに蘇る。依頼のない日々を過ごす咲良のもとにかかってきた1本の電話。それは、日本で三指に入る大手自動車メーカーからだった。