継続するカイゼンがブランドを強くする ─チェコで実現したトヨタ8年間のPR戦略

公開日:2026年4月09日

  • 岩澤康一(Key Message International)

グローバルPR市場の注目事例を紐解き、日本の広報担当者が活用できる知見と実践手法を解説します。

企業の広報活動では、新しいキャンペーンや話題性の高い施策に注目が集まりがちです。しかし海外の優れたPR事例を見ていくと、むしろ「長く続くコミュニケーション」がブランドの信頼を形づくっていることに気づかされます。今回紹介するのは、中央ヨーロッパのチェコで展開されたトヨタ自動車のPR活動です。大きな話題を一度だけ生み出すのではなく、8年という時間をかけてブランドの存在感と信頼を築き上げていった取り組みです。

この活動を支えたのは、プラハに拠点を置くPRエージェンシーSHRTCUTとの長期的なパートナーシップでした。2017年に協働が始まった当時、トヨタはチェコの自動車販売ランキングで15位に位置していました。しかし2025年には国内販売で2位にまで躍進しています。この変化は市場環境の影響だけでなく、長期的に積み重ねられたコミュニケーション戦略の成果でもありました。

変化のタイミングを見極め

このパートナーシップが始まった時期は、ヨーロッパの自動車市場が大きく転換するタイミングでもありました。長く主流だったディーゼル車の人気が低下し、環境問題が社会的な関心の中心になりつつ...

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