弁護士や税理士などのプロフェッショナル領域とテクノロジーを掛け合わせ、事業を拡大してきた弁護士ドットコム。組織が拡大を続ける中で、異なる専門性や価値観が交わる環境をいかに維持するのか。執行役員 CHO/人事本部長の鬼頭伸彰氏に、事業成長を支える組織のあり方と、人事が果たす役割について聞いた。
異質なものが交わる「汽水域」
─現在の事業環境や今後の成長を踏まえ、弁護士ドットコムにはどのような人材・組織が必要だと考えますか。
当社の特徴として、私はよく「汽水域」をイメージします。海水と淡水が交わる場所です。生態学では、こうした境界領域はどちらの内部よりも生物の多様性が高いことが知られています。
「弁護士」という専門性の高い領域と、スピードや変化を伴う「テクノロジー」の領域は、文脈が大きく異なります。専門領域向けのプロダクトをつくるには、その専門性を深く理解する必要があります。一方、専門家自身がプロダクトをつくるわけではなく、エンジニアにとっても専門領域を理解することは容易ではありません。当社は、そうした異なる世界の間に新しいビジネス領域をつくってきた会社だと言えます。
組織についても同じです。弁護士とエンジニアでは、見ている世界も、良いと考えるものも違う。その違いをなくして、ひとつに混ぜればよいわけではありません。それぞれの専門性や価値観を保ち、ある種の緊張関係がある中で新しい価値を生み出す。それが当社らしい組織のあり方だと思います。
組織拡大で薄れる異質性
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