新聞や雑誌などのメディアに頻出する企業や商品リリースについて、PRコンサルタントの井上岳久が配信元企業に直接取材。背景にある広報戦略やリリースづくりの実践ノウハウを、じっくり分析・解説します。
いつもの達成リリースに
ひと工夫することで、未来の
メディア露出の種まきに
長野県飯田市の味噌メーカー、マルマンの常務取締役で広報担当の中田泰雄さんは、私のPR講座とコンサルティングプログラムを受講していて、長年のお付き合いがあります。
そのマルマンの「国産生減塩20%みそ」が、TBS系列「サタデープラス」の味噌ランキングで1位を獲得。さらに2025年下半期の商品の中でも1位に輝きました。これは地方の中小メーカーとしては快挙ですので、ぜひ取り上げたいと思います。
本商品の発売は2020年。同社の主力商品は長年「無添加生みそ」でしたが、発売から30年が経ち、そろそろ次世代の主力商品を……と開発したものです。商品名通り塩分を20%減らした分、旨みや香りが物足りなくならないよう製造工程でひと手間加えています。同社の職人によると、味噌汁やさば味噌など何に使っても「素材の味を引き立てる味噌」。
また広告を載せない代わり広報に注力した成果、忖度なしの評価をすることで有名な女性雑誌『LDK』(晋遊舎)2024年3月号の「みそ32製品実食テスト」でも1位を獲得していました。
「サタプラ」で取り上げられたのは2025年9月6日のこと。MBSの清水麻椰アナウンサーが独自の評価基準で毎週ひとつのジャンルを調査する名物企画「ひたすら試してランキング」のコーナーです。
放送の約1カ月半前にノミネート通知があり、使い方やレシピ提出などの依頼がメールで届いたそうです。「とにかくレスポンスは速く、半日以内で返すように心がけました」と中田さん。もちろん、この対応だけで順位が決まるわけではありませんが、あまり返事が遅いとやる気がないとみなされかねないので、要注意です。
一方で中田...


