経営の変化を、 発信の変化へ IR×PRでつくるユーグレナの「メッセージ循環」

公開日:2026年10月30日

  • ユーグレナ

事業構造改革を経て、次の成長局面へと進むユーグレナ。会社が変われば、その変化を伝えるコミュニケーションも変える必要がある。IRとPRの視点を行き来し、社外から返ってきた問いを次の発信へつなげる取り組みを追った。

POINT

① 経営の変化を捉え、発信のあり方を見直す

② IRとPRの視点を行き来し、相手に届く形へ翻訳する

③ 社外から得た問いや反応を、次の発信へつなげる

ユーグレナでは2024年以降、事業構造改革を進めてきた。2025年1月には希望退職も実施。経営としてまず優先したのは、社内の構造改革を進め、収益体質を改善することだった。その間、IRや広報の体制も縮小。社外へのコミュニケーションより、まずは事業そのものを変えていくことに力が注がれたという。

転機になったのは、改革の成果が見え始めた2025年末から2026年にかけてだ。投資家との面談を重ねる中で浮かび上がったのが、会社の中で起きている変化が、社外には十分伝わっていないという課題だった。「事業構造改革を進め、業績も改善してきました。一方で、その変化をIRとPRが連携して、きちんと伝えていく必要があると感じるようになりました」と、経営戦略部コーポレートコミュニケーション課課長(IR/PR/サステナビリティ統括)の宮澤郁穂氏は振り返る。

そこで同社は2026年から、IRとPRの連携を改めて強化した。宮澤氏自身、IRの現場でPRとの連動性を実感する場面が増えていた。投資家との面談で、メディア掲載を見たことが話題に上ったり、...

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社内外をつなぐ「循環」広報

企業が社会に向けて発信する情報は、それだけで完結するものではありません。メディアでの報道、顧客や投資家からの評価、従業員や取引先の声など、発信の先にはさまざまな反応が生まれます。企業を取り巻くステークホルダーとの接点が増えるなか、広報にも、そうした反応を捉え、次の企業活動へどう生かすかという役割が求められています。しかし、社外から得た声や評価が広報部門の中にとどまったり、掲載実績や数値として報告されるだけで終わったりすることも少なくありません。重要なのは、返ってきた反応を経営や現場、他部門へ戻し、次の判断や発信、事業活動につなげることです。そこでは、社会の変化を捉える力だけでなく、社内にある情報や価値を掘り起こし、部門を越えてつなぐ力も問われます。本特集では、こうした一連の動きを「循環」という視点から考えます。社会から得た反応を、次のコミュニケーションだけでなく、企業活動を支える資産へとつなげる。広報が社内外をつなぐことで生まれる価値を、理論と事例の両面から探ります。

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