ニュースになる共創を設計する ちふれHD 広報の産学連携

公開日:2026年4月01日

  • ちふれホールディングス

ちふれホールディングスでは、学生との共創活動を広報主導で進め、メディア発信までを含めたコミュニケーション設計に取り組んだ。企業の価値観を社会に伝える広報活動として産学連携を位置づけた背景には、どのような考えがあったのか。

ちふれホールディングスが東洋大学経営学部マーケティング学科のゼミと取り組んだ産学プロジェクトは、「共創」という言葉の整理から始まった。その言葉には、企業が学生に協力を求める関係ではなく、双方が新しい価値を生み出す関係を築くという意思を込めている。

同社がこのような考え方を重視する背景には、若年層との関係構築という課題があった。同社を代表する「ちふれ」は長年親しまれてきたブランドである一方で、若い世代にとっては必ずしも身近な存在ではなかったのだ。その状況を踏まえ、同社では若年層に対して一方的に情報を発信するのではなく、継続的な関係性を築くことが重要だと考えた。学生との共創活動は、そのためのコミュニケーションの機会として位置づけている。

同社広報部広報課課長の岩下大氏は、活動の出発点について「企業が学生に何かをお願いする形ではなく、ともに考え、ともに価値を作る関係であることを明確にしたかったのです」と話す。この考え方は、プロジェクトの進め方にも反映されている。学生との議論は企業..

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ストーリーをつむぐメディアリレーション

企業が社会と向き合ううえで、メディアとの関係は今も重要な接点のひとつです。しかし、メディア環境が大きく変化するなかで、単に取材を獲得することだけでは、広報活動の価値を十分に捉えることはできなくなりつつあります。ニュースはどのように生まれ、どのような文脈の中で記事として形づくられていくのでしょうか。企業が発信する情報と、メディアが伝えるストーリー。その接点にあるのがメディアリレーションです。広報活動において、取材の実現は大切な成果です。しかし、それはゴールではありません。露出に至るまでの情報設計、記事化の過程、そして露出の後に続く関係。こうした一連のコミュニケーションの積み重ねが、企業と社会の関係を形づくっていきます。そこで本特集では、「ストーリーをつむぐ メディアリレーション」をテーマに、寄稿やインタビュー、事例を通して、メディアとの関係をコミュニケーション全体のプロセスとして捉える視点を提示します。

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