ちふれホールディングスでは、学生との共創活動を広報主導で進め、メディア発信までを含めたコミュニケーション設計に取り組んだ。企業の価値観を社会に伝える広報活動として産学連携を位置づけた背景には、どのような考えがあったのか。
ちふれホールディングスが東洋大学経営学部マーケティング学科のゼミと取り組んだ産学プロジェクトは、「共創」という言葉の整理から始まった。その言葉には、企業が学生に協力を求める関係ではなく、双方が新しい価値を生み出す関係を築くという意思を込めている。
同社がこのような考え方を重視する背景には、若年層との関係構築という課題があった。同社を代表する「ちふれ」は長年親しまれてきたブランドである一方で、若い世代にとっては必ずしも身近な存在ではなかったのだ。その状況を踏まえ、同社では若年層に対して一方的に情報を発信するのではなく、継続的な関係性を築くことが重要だと考えた。学生との共創活動は、そのためのコミュニケーションの機会として位置づけている。
同社広報部広報課課長の岩下大氏は、活動の出発点について「企業が学生に何かをお願いする形ではなく、ともに考え、ともに価値を作る関係であることを明確にしたかったのです」と話す。この考え方は、プロジェクトの進め方にも反映されている。学生との議論は企業..


